人を幸せにする人になろう

岸和田城天守閣から

◆展望台からの続き。五風荘(いまはがんこ寿司)、そして岸高、そのグラ51f30f43.jpgウンド、市役所。なかなか・・・。
◆天守閣の展示。1階が常設展で、岡部家寄贈の品々、2階は企画展で古文書、なかなか面白かった(足早にしか見ていないが)。3階は昭和29年作成の岸和田城模型がある。
◆岸和田は城下町。本町界隈もいいし、だんじりだけではない。歴史のある由緒あるまちとして、市民も誇りに思っているだろう。摩湯山も久米田古墳群も、久米田池もあり、歴史的な素材に事欠かない。天守閣のスペースでの企画展はよかったが、しかしやはり岸和田市の歴史が通観できるような展示施設がやはり欲しい。いまただちに難しいとしても、岸和田城天守閣を最大限利用し、岸和田城の展示についても工夫できるだろうし、スペースを使って考古資料なども含めて、岸和田市の歴史資料館に近い展示をすることも、できる範囲でやれるんではないか。建物の構造、そして現状の展示ケースの使い勝手の問題はあるだろうが。また天守閣だけでなく、浪切ホールその他の公共施設など、使える場所を模索することも。そしてやはりマンパワーがいるが。
◆城跡そのもののホンモノ性、再建とはい76debc6e.jpgえ天守閣は迫力はあり、石垣と堀の風景もよい。しかし天守閣にはどれくらいの有料入館者がいるのだろうか。堀端を散歩し、また通り抜け、緑の多い二の丸には立ち寄っても、本丸に入っていく人は少ないのではないか。一方で、庭や石碑やら、後世の作り物も少なくない。本丸や二の丸は、城としての遺構に即したものを積み上げていくべきだろう。天守閣を無料開放すれば、天気が良ければ展望台に登って外を眺める人もいるだろうし、むろん展示が面白ければ繰り返し訪ねてくれるだろう。総合的に魅力アップを考えて欲しい。例えば、先のかつての岸和田城全体模型も、新たに作り、屋外に置いてはどうだろうか。岸和田城って、こんなにデカイということを知って欲しい。城や城下の古写真の部屋があったり、近代の繊維産業の歴史をまとめた部屋とか、岸和田の人たちに自分たちの町の歩み来たった歴史を確認できる展示ができないものか(スペースの問題は決定的にあるが)。じいちゃんやばあちゃんが、孫を連れて語りに行く場となってほしい。そういう素材はいっぱいある。などなど、を考えていた。写真は本丸の屋外パネル(岸和田古城図)。これは展示スペースがないなかで、やれることとして取り組んだものだろう。
◆先にふれたような、岸和田城の魅力を高める総合的なプランを、市民とともに智恵を出し合うような検討がなされることを願う。保存管理計画策定はいい機会であり、府史跡地内のこと、またその管理方針の問題だけでなく、岸和田城跡全体の活用(むろん保存対策もだが)についても一定盛り込むべきだろう。そして、管理計画策定後、魅力アップのための積極策について本格的に議論するステップに移行してはどうだろうか。
 

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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