人を幸せにする人になろう

不条理

◆東北大震災のあと、塚田先生の言葉である。今日、報道ステーションでもこの言葉を聞いた。天災の被害は、なにも被災者が悪い結果を招くような種をまいていたわけではない。それによる理不尽な死。
◆大学の研究室でも義援金の箱がそっと置かれ、全学でも何ができるか考えろと対策会議ができ、学会でも・・・。自分は?。ほんとど何もしていない。自分が一所懸命生きることだ、とも思う。直接、東北の被害にコミットする手段、義援金を送ること、ボランティアに行く、文化財レスキューに参加する、東北産の食品を買うとか、いろいろと考え得るだろう。やれることをやればいい、塚田氏いわく、一人一人ができることを真摯に考える、それが大事だと。
◆一方で、カリブ海に隕石が落ちて恐竜は死滅したし、錦江湾は大爆発してATが降り注いだし、火山で言えば、ポンペイもヘラクレニウムも、子持村も橋牟礼川も火山灰をかぶった。洪水も河内平野は壊滅的な大洪水を繰り返してきた。多くの人名が失われ田畑は埋没した。慶長の大地震もすごかったのだろう。だから?、それは不条理ではあっても仕方ない・・・、受け入れるしかない。それはそうだ。だが、重要なのはそれにどう対処するかなのだろう。
◆やれることをやるしかない。月曜日、ひとつ考えたことがあるので、それを実現できるように努めよう。
◆その一方、こうした自然災害よりも、戦争はじめ、人災でより多くの人が死んでいることにも注意を払うべきだ。震災で死んだ一人一人に家族、親兄弟、友達がいて、取り上げられ報道される。それと同じように、かつて中国などで、不条理にも多くの人々を殺害してきたことも忘れてはならない。過去だけではない、リビアはじめ、今でも。自然災害は対策を取るにしても止めることはできない。しかしもっと人命を損なうことがこの世には存在し、それにNOをいう責務は、いま生きているわれわれ全員にあるのだということを。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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