人を幸せにする人になろう

若葉の頃

◆毎年、書いているかもしれないが、新緑はヨイ。すぐ緑が濃くなるが、やはり若々しい感じがする。
◆クスノキは、この時期、新8f12c374.JPGしい葉っぱが生えることによって、古い葉を落とす。完全に落葉し枝のみとなり春を迎える木もあれば、こんなのもあるわけだ(常緑樹ってふつうこうなのかな・・・)。
◆うちの大学の田中記念館のところにメタセコイアがあり、これも芽吹いている(右写真)。と同時に、いま実を落とすんだな、これが。丸い抜け殻が、いっぱい街路に落ちている。
◆被災地も、若葉と同じように再生してほしいものだ。ドイツでは原発廃止に踏み切ったんだっけ。日本は・・・。広瀬隆を読んできたものとしては必然ともいえる(なんといっても『危険な話』)。アメリカ、ソ連、次は日本だ、と広瀬は予言していた。電力需要のまやかしも、けっして安上がりではなく、廃棄物処理に延々と金がかかることも既に明らかにしており、そして代替エネルギーとしての燃料電池やマイクロガスタービンとか、一生懸命、紹介していた。
◆一定、オレも含めて本は売れるのだろう。だが、マスコミが取り上げることはほとんどない。無視される。そして、新聞の編集委員などが、原子力依存からの転換、などと書き始める。
◆こういうのを見ていると、データにもとづく正確なこと、危険度のことなどがきっちり明らかにされていても、けっして主流にならない。主流というか、正しく取り上げていないことの恐ろしさを感じる。多くのことはそうだろう。声の大きさはいろいろだが、きちんとした研究にもとづいて警鐘を鳴らすようなデータを示しているものは多くあるに違いない。だが、そうしたものが、たとえば学会の世界で「そうだ」ということで声を上げる、とか、新聞記者が取り上げるとか、ある程度の無視できない主張にならなければ、そもそも議論の俎上にのぼらないわけだ。むろん、原発の危険性は、そんな小さな声ではなかったろう。だが、マスコミも、これまで原発推進を認めてきて、日本は資源がないんやから化石燃料に代わるエネルギー源をもっとかないかんという理屈もまあそうやなと、そして東電や関電からも広告をもらってきた、そんなマスコミが明確な反対論調をとるわけはない。うるさい広瀬に講演をさせたり、テレビに出演させることもない。前は出てたんだけど684f86af.JPG、小田実と同じで、うるさいことを言って、オモシロイ議論にならないわけだ。商品価値がない、ということだろう。そういう判断に埋もれていくわけである。2a22d870.JPG
◆発電の未来は、各家庭や営業所の自家発電を含め、小地域単位で送電ロスの少ない、また危険分散型でいくのは必然。なので東電や関電などの広域電力会社は解体される。これが正しいことは論理的に答の出ている話、あとはこれをどう実現させるか、ということなのだが。まあ、どうするのがよいとわかっていたって、できないのが現実。いわゆる知識人は、正しいことを言ってもしゃーないわけで、「そんなんわかってら!」といわれるだけ。それを実現してナンボ、つまりはやって見せる、ちゅーこっちゃ。声を出すのも大事、出さなさすぎるんやろね、でも一方で、圧倒的に効率のよい例えばこないだ書いた光合成装置を作り上げたら勝ちである。その存在の前に、原子力など無価値になる、それを開発することや。

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HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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