人を幸せにする人になろう

久津川車塚2015年3月11日

◆午前は、北区攪乱坑底の埴輪・礫出土状況の写真撮影にむけての清掃。11:30頃には撮影し、ただちに畦沿いの遺構内掘削にかかる。われわれは、北区の造出上面出しの残り作業をする1人のほか、南区に展開し、造出斜面の完全な検出と、上面の掘り切れていない黄色粘質土の除去にかかる。お客さん2人を迎える。
◆午後は、南区造出の仕上げを継続。上面はかなり手間であるが、院生もかなり慣れ、ちゃんと検出して進んでくれている。自分を含めた正丁3人は斜面の仕上げ。とくに西拡張区は、機械掘削で黄色粘質土の下の黄褐色砂質土が出たところで止め、あらあらの成形で手つかず。
◆念のため土層について。全域は黄色粘質土で覆われるが、洪水層でも下層は黄色(明るい)砂質土で小礫が入り出し、それを削っていくと、造り出し(地山?)の混礫暗赤色土が顔を出すが、そこは洪水層の砂などが入り込み、漸移層のようになっている。それまでの明るい黄色に比べると赤みがあるのだが、でも黄色。この層は、本来は造り出し(地山?)そのもので、洪水層による変質層なんだろうな、とは思う。なので、これを飛ばし、ガリガリの混礫暗赤色まで行くと掘り過ぎになる。この辺がなかなか微妙で、どこまでで止めて仕上げるか、というのはセンスの問題。北区の攪乱は、遠慮なくガリガリ層まで出して問題はないが、よく残っている上面および斜面は、堅さも気にしながら仕上げていく。これも埴輪や敷いた礫がからむ上面と、斜面では、微妙に対応を変える必要がある。
◆そんなんで、造り出し斜面を少しずつ削りながら、どこで止めるかだなとミッチーと相談しつ つ、最後は確信をもって止めることができた。で、まわりの黄色粘質土がみるみる汚れていく、が、これはいたしかたなし、斜面を仕上げた後、底面の黄色粘土をきれいに面にするほかはない。ということで、自分がやっていた隅部の仕上がった姿を示しておきます。

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HN:
雲楽
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60
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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