人を幸せにする人になろう

もひとつ

◆で、北区の攪乱の畦沿いの遺構内掘削結果であるが、黄色粘質土は数㎝、その下は、黄褐色砂質 なのだが、そこから、これまででもっとも大きいような家形?埴輪辺や、蓋形の立ち飾りかと思われる両面線刻の埴輪もあり、掘り込みは30㎝程度のようだが、ほぼ直に掘り込まれている。昨日の指導委員会で、墓坑ちゃうかとも言われたが、たしかに検出状況だけを見ると、そう見える。
◆が、造出上面が何らかの理由で掘り込まれ、窪んでいるところに17世紀の洪水層が堆積したものと考えている。本日の断ち割りでも、埴輪が含まれる。ある時期の表土層も認められない。比較的近接した時期ではないかと。
◆が、掘り込みが矩形であること、直に掘り込まれていることは、単純な掘り込みでなく遺構なんだろう。ほぼ底近くまで掘ってきており、ペロリンと掘り上がるようなら、今季のうちに掘削してしまおうとも考えていたが、これは無理。何かはわかならいが、ちゃんと遺構として、例えば南北畦を、だいぶ下がってはいるが残し、慎重に掘る必要があるので、夏に送ることにする
◆墓坑が完全に否定できるものでもない。盗掘された窪みであれば。
◆それと、断ち割りの下層の土の判断。(A)洪水の下層なのか、つまり洪水で埴輪が流れ込んでいるわけだが、その下層と上層にすぎないのか、(B)洪水層以前の堆積で、例えば畑の開墾により出てくる埴輪を捨てたものと、洪水による流れ込みとに分かれるのか。
◆で、昨日の写真であるが、その矩形の掘り込みの写真を掲げておく。写真の左側です。ちなみに、南辺(向こう側)は上がってきつつあるが、上口は畦の中らしい。それと東辺(左側)も今の調査区のなかで埋土から上がりつつあり、遠くはない。長方形になる見込み。さらにちなみに、埴輪列は右側壁沿い。畑でやられ、ヌケもあり、また残っていても1周しないものが多いが、攪乱されながらも、微妙に動いてはいるんだろうが、おおよその位置をとどめるものと理解できる。やや調査区に対し斜めになっており、手前右側では、壁に食い込んでいく。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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