人を幸せにする人になろう

久津川車塚8月28日(金)

◆自分、原田・道上、山口・佐藤、園原・吉村・土谷・木下、佐々木+1、城陽市担当者
◆朝、排土の移動。そのあと拡張のため南区は作業員さん2人と土運びに2人、それと北辺の葺石の仕上げに2人のち3人。残りは造り出し上面に入り、墓抗上の黄色粘土中の昨年度のそのままにしていた埴輪の取り上げ(レーダー探査のため)。畦の除去。撹乱溝の掘削。拡張区では比較的早い段階で、高い位置から前方部の葺石材が出てくる(転落石)。
◆午後からは、北辺の3人には本日中に仕上げてもらうよう指示し、残りは全員南区に。拡張区の所見から前方部裾が検出できる見込みが立ち、調査区を整えるため、部分的な東方への拡張でなく、北側すなわち造り出し斜面上方まですべて抜くこととし、作業員に従事してもらいつつ、最初の拡張部の石出し、および昨日までに出てきていた造り出し南面の葺石の清掃にかかる。拡張部では転落石を除去していくと、やがて前方部基底石が出てきた。昨日出ていた最も東の石の隣であった。惜しい!。まあ、ぎりぎりで並んでいてもそれだけなので、幅1m東にのばし、前方部斜面も一定の斜面長を検出できて格好がついた。ただし図化しなければならない石は大きく増加。鰹木出土。末端をやや肥厚させ、面取りがあり、もしかすると端部に円形文が入るかもしれない大きな優品である。きわめて大型の入母屋の家形埴輪になりそう(入母屋の破風部分の破片も、前日?に出ている)。
◆第4Qのなかで北辺も完了、南区清掃に入ってもらう。南区では谷線の列石と、造り出しおよび前方部斜面で各1の区画石列も確認した。最後は、作業員さんがいる間にと、周濠底面の地山まで掘り上げにかかってもらうが、時間切れ。石の量が多いので、南区の石全体の検出仕上げならびに目地の土を除去し石をきっちり出してもらうにも、来週2日程度はかかるのだろう。気になるのは葺石が出てきているところより上の造り出し斜面の地山出しが若干甘いこと。それと基底石外の石について石敷きとして理解できるのか、ぜんぶ取るべきか、なかなか難しい判断が待っている。
【本日の来客】高校生女子1、朝日新聞I記者。
【追記】全体図をバージョンアップしました。
 

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HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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