人を幸せにする人になろう

今里先生の思い出

◆先日、今里先生が2015年に亡くなられたことを知る。今里先生。播磨で考古学をかじると、必ず名前が出てくる。賀古駅家である古大内遺跡、高校時代に行ったような、かすかな記憶・・・。しかし瓦にかかわるのはまだ先、次は弥生土器の論文だったようにも思う。『考古学研究』をコピーして読んだのか、読まなかったのか。
◆大学院の時代に、1年、兵庫県史の嘱託をやった時、今里先生にも何項目かを書いていただいたんだろう。各地に出向き、宗田先生と執筆者を集めての説明会をやって、その時に今里先生が質問したことを覚えている(どういう質問だったかは忘れた)。大学時代に、高橋美久仁さんとか、吉本さんとか、そして今里先生の論文など、駅家の論文も読んでいたような気がする。いまでも古道は好きだが、山陽道のあざやかな復元はよく知られたことであり、地元にかかわることとして勉強していたように思う。
◆あとは、研究所から姫路・本町遺跡の瓦を見に行った時に、今里先生と山崎室長が話をしていたことを覚えている。もうちょっと接点があったように思うが、あまり思い出せない。奥村廃寺の瓦についても、なんか話を聞いたような気もする。
◆神戸銀行で銀行マンとして出世もし、一方で瓦を軸に考古学研究を続け、日誌(日記)が3種類あるという話(いわゆる日記、遺跡や遺物の観察日記、写真撮影日記)は本人から聞いたような・・・。頭の中にどこからどんな瓦が出土しているかは全部入っていて、たちどころに回答が返ってくる。そうか、野磨駅家の委員会でもご一緒したのかな。
◆こんな状態ですが、違和感や違うと思ったことは、かならず何か発言をされる、何となくそういう印象が刷り込まれている。今里先生に、エエ加減なことは言えない、という雰囲気があったように思う。結局のところ、あまり深くおつきあいいただくところまでいかなかったが、残念ですと、いうほかない。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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