人を幸せにする人になろう

国民投票

◆国民投票法案は平成19年にできた。日本では、憲法に、憲法の改正手続として上がっており、そのための具体の実施手続きとして定められた。憲法改正は、よく知られているように、衆議院・参議院で、それぞれ2/3以上の賛成があって初めて発議されるが、それに加えて国民投票での過半数を定めている。
◆それが厳しすぎるという変えたい側の意見があることは、ご承知の通り。まず憲法第96条を変えようと。でもこれも現行憲法の規定で実施しなければならないが、こっちの方がハードルが低かろう、それをまずやっといて、と考えているわけだ。
◆間接民主主義がベストではないわけで、本来は直接民主主義とはいかないまでも、国民の大方の意見が反映するようにめざしていくのが本筋。で、法律はともかくも、集団的自衛権とか原発は、国民の意思を問うべきですよね。むろん集団的自衛権については、それ以前に問題だが。つまり、いまの国民投票法案は憲法改正のみが対象だが、国政選挙時にいろんなことについて、国民の判断を知るための調査がやれる、とすべきなのだ。それについて、どういう結果なら、どうしなければならない、といった規定も必要だが、一足飛びにそこまではいくまい。「尊重しなければならない」くらいで出発すればいい。が、集団的自衛権だとか(繰り返すが解釈改憲に賛成するわけでない)とか、原発とかは、国民世論を把握すべきでしょ。要するにはっきりさせたくないわけだ。間接民主主義で、しかも小選挙区制で、得票率よりはるかに比率高く議席を獲得し、それでもってモノゴトを決めてしまおうとする。それこそ憲法の精神たる民主主義など知ったことか、という憲法違反。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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