人を幸せにする人になろう

ワールドカップ

◆今日のキプロス戦は見なかった。午後、和泉市に行く用ができ、戻ってから、ひたすら論文を直していた。ベルギーで書きはじめたヤツだが、完成度は70%くらいまで来たか。直しても直してもだが、そこはやはりだんだんブラッシュアップされていることは実感できる。註と参考文献を入れつつ直しているが、もうちょっと・・・。
◆で、来月の本戦は、なでしこ同様、ぜんぶ見るんだろう。が、一方で、カミサンの言うこともわかる。国威発揚もいいとこや、と。そうなんだわ。無縁ではありえない。政治的なことではない。君が代が流れ、選手は胸に手をあて、口を動かす人もいる。インタビューすれば「日の丸を背負って戦う」と。それよりも、スタジアムで、テレビで、多くの日本国民がみており、否が応でも国を意識し、もちろん観戦者のほぼ100%は、日本が得点をとれば喜び、試合に勝てば安堵し、なでしこの優勝を賞賛する。ほっといても国民統合とはいかずとも、日本の国民意識が形成される。
◆サッカーに盛り上がる層は言うほど多くはないのだろうが、オリンピックはもっと普遍性があるだろうし、同じ事。そして、それがあかんのか、という意見が大半ではあろう。むろん、ワールドカップでもオリンピックでも、とくに団体戦で、まあサッカーでいいか、韓国とか北朝鮮とか中国とかとやりますわな。スポーツはスポーツと人はいうだろう。公正な審判のもとで、スポーツマンシップにしたがって対戦し、勝っても負けても、そりゃスポーツだと。違いますよね。勝ったら喜び負けたら悔しがるわけだ。もしかしたら選手以上に、見ている側が、日本がアジアでナンバーワンになったら安堵し、韓国や中国に負けると悔しがるのんとちゃいますか。勝ち負けを付けるのがスポーツだ、だがそれゆえに、簡単に国民の意識に訴える力がある。
◆そう思うと、やはりなくてよい、というのに賛同せざるをえない。職業サッカーだけでよいと。国別対抗戦は、世界平和に逆行することかもしれない。ニッポンチャチャチャは、簡単に「日本国万歳」に置き換わり、日本チームに賞賛を送る若者の感情は、他国から攻められたら日本を守るために戦うという意識に、いとも簡単にスライドするんでしょう。「内田かっこいい」と言う女性は、敵機を撃墜したパイロットにも「ステキ」と言うんでしょうな。百害あって一利なし、か。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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