人を幸せにする人になろう

弘前市の藤田記念館

◆朝8時に弘前駅に着く。集合は駅前の東横イン。まず藤田記念館に行く。初代の日本商工会議所会頭の屋敷を記念館としているもので、庭園がメインのよう。ここに考古館があり、砂沢遺跡の出土8cee2bec.JPG39f22188.JPG遺物ほかが展示されている。
◆弘前市の博物館は別にあるが、美術系が強いようで、考古資料は入れてもらえないらしい(歴史展示はあるんだろうか)。文化センターというのもあり、図書館などの文化施設のようだ。藤田記念館の考古館には弘前城の出土遺物もならべられている。考古館となっている建物そのものが登録文化財であり、それを考古資料の展示室に使うのもわかるが、しかし、博物館や文化センターの方が、市民に資料を見てもらいやすいだろうに。弘前城もあるのに、あんまり文化財に理解がない市なのか。考古資料を、もっと市民に見てもらえる場所にならべてほしいものである。
◆砂沢段階では亀ヶ岡系の土器が圧倒的。しかしこの土器、実に美しい。そのあと、この地域の弥生化について話をする。米作りの情報は知っていたであろうが、実際に米作りをはじ4d2f9256.JPGめる契機は何だったんだろうか。砂沢は適地と59896595.JPGいえない場所であり短いとのこと。だが、垂柳もあり、この地域では、その間もどこかで米作りが継続しているだろうと考えられている。年代観からすると、トータルで300年くらいらしい。が、そこでポシャル。垂柳は最後は洪水にみまわれたようだ。仙台平野も同じなのにそれを乗り越え、垂柳では放棄されることの違いはなにか。それから、確かに西日本のような、稲作とともに伝えられた文化・思想は伝わっていないかもしれないが、300年にわたって米作りを続けたと、これは弥生文化と言っていいのかアカンのか、など。

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:

プラグイン

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
2 4
8 9 11
12 14 15 16 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索