人を幸せにする人になろう

明日は淡輪

◆宮内庁が発掘調査している淡輪ニサンザイの見学会が明日。今週、雨続きで、準備する宮内庁さんもたいへんにちがいない。見学する側も、足下はだいぶ条件が悪いのではないか。わたしは大仙型、5世紀第2四半期から中頃とみている。墳丘本体の発掘で確認される埴輪で、そこいらの年代観はどこまで迫れるのであろうか。
◆まあ、およそ西小山を含めた年代観は川西論文以来定まっており、被葬者像が問題になる。紀ノ川北岸勢力という見方に対し、田中晋作さんはそうでなく、百舌鳥側から送り込まれた人物像を想定しているように読める。オレはやっぱり紀氏かなとは思うが、地盤は紀ノ川北岸でなく、男里川流域、あるいは泉佐野を含めた日根地域かと考えたりもしている。それもまた紀氏集団の一部ではないかと。葛城氏のもとで、大阪湾岸の海上交通を実質的に差配し、和泉郡の勢力もその配下にあり、允恭朝にはまだ登用されるが、そのあと押さえ込まれると、そして根使主の事件へと続く。これで完全に和泉の勢力交替がなされ、日根県および茅渟県という直轄化に進んでいくと考えている。
◆雄略朝に半島へ派遣され病没した紀小弓は、淡輪ニサンザイ古墳の後継者くらいになるのだろう。淡輪に葬られたというが、該当するような古墳はない。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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