人を幸せにする人になろう

死ぬまで適度に働く

◆子供が増えない。年金は不安だ。医療費は増加の一途、税収は落ち込んだまま福祉関係予算が伸び続ける。少子高齢化を急激に回復させることは無理。そのためには、リタイアしたあとも、年収は大幅に減るとしても、仕事をし続けることだ。むろん65歳までの正規雇用、若者の失業率を回復させることとともに、だが。年齢に応じ、さまざまな雇用を設定する。正当な報酬は必要だが、しかしリタイア組みにとって、会社を離れ、することがない、生き甲斐がない、というよりも、安価であろうが働き、世の中のためになり、そして頼りない年金に上積みができる、ということは何よりではないか。年金を減額するわけにはいかないが、破綻はこれで回避できよう。労働によって、税収や消費ものびるだろう。
◆社会の再生産のためには、富の分配が不可欠だ。要は安心して生きることのできる社会、それによって、世代を超えて社会が継承されていく。一定の働きをして報酬を得る、それを60歳や63歳や65歳を超えても持続させるのだ。ただでさえ失業率が高く、不景気で仕事の奪い合いになるとの声もあろう。だが、ワークシェアだ。かつ、総必要労働量は一定ではない。みなが働くことで、活動することで、さまざまな付帯して諸活動が生まれ、金が各所に落ちまわっていくものだろう。総量のシェアのみならず、みなが活動することで全体として労働機会も増えるに違いない。
◆昨日、幸福度を設定して国の施策を決めていくニュースがあった。ブータンの取り組みや、国内の世田谷区だったかの取り組みも紹介されていた。なにより、リタイア組も昔と違ってまだまだ働けるのに定年をむかえ、なにか社会の役に立つことを望んでいる。
◆年寄りや元上司がエラそうにしているのは、下の者には迷惑だろう。さっと第2の人生に切り替える人もいる。それまでの仕事とは完全に縁を切る人もいる。チョイスなのだ。言いたいのは、経験を重ねた人はまだまだ社会にとって有用であり、よりよい社会の構築の上で、ともに働き継承させていく、同種の仕事でなくても、とくに子供や若者に接する職場などで、日々接することは、これから成長していく者にとっても有用だし、社会にとっても重要なことだと思う。責任のある正規雇用・役職はここまでよと一定年齢で線を引くことは必要なことだと思う。一方で、それを超えた世代は、自分の子供も独立し、自分ら夫婦が食っていける収入があればよいのだ。人によりさまざまな選択がむろんあるが、選択肢としては死ぬまで年相応に働くことのできる社会の構築、こういうものを作ってはどうだろうか。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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