人を幸せにする人になろう

番所庭園―台場跡

◆前に楠葉台場で現地見学検討会をやり、『ヒストリア』での特集の時、企画委員で分担して近畿地方の台場をaf3e3bf1.JPGe385a6e0.JPG紹介した。その時に、この番所の鼻(岬のとっさきを鼻というらしい)のことを知り、県博の絵図の掲載のことで、ちょっとゴタゴタした記憶がある、むろんちゃんと掲載許可を取った。
◆で、講座の修了後、そこへ行くことにする。完全に民間、個人が岬を庭園にしたもの。かつて台場の建物がめぐっていたようなところには説明看板を立ててある。若干、土塁状の高まりなどに台場跡の痕跡が残っているのかもしれない。なんかそういう文章があったように記憶する。文化財の側から言えば、遺構に即した部分を組み込んでほしいが、和歌1f308113.JPG山市が史跡整備をしているわけでないのでいたしかたなし。こうした岬のとっさきを個人が所有し、公園にして観光地とするに至る経緯がなにかあるんだろうが、頑張ってやっているようだし、夕刻だったが、そこそこ観光客がいる。景色をながめるだけでも、人をひきつける魅力はある。岩場の結晶片岸の路頭もまた見応えがある。
◆和歌山藩は異国船の接近に対し、早くに海防に取り組み、各所に台場を築いたことを『ヒストリア』の特集の時に学ぶ。遺跡としてよく残っているところはどこなんだろう。どこか、そういうところを選んで、幕末の台場を示すような史跡整備をしたらいいのにと思う。既にあるのかもしれないが、よく知らない。県博でも市博でもそうした企画展をやり、和歌山県下の台場跡をまとめた図録を作ってくれたら、基本的文献になると思うのだが。
【追記】風土記の丘の展示にも行きたかったが、それはまた次回・・・。
 

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雲楽
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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