人を幸せにする人になろう

造山

◆先のように、上石津の後円部直径が本来よりも小さく見積もられ、その結果、前方部相対長が長 くなる。仲津山と上石津が墳丘の割り付けからすると関係があるかもというのも、その結果であろう。仲津山の問題は、かつて大いに悩んだ記憶があります。
◆造山、前にもやはり出したと思いますが、復元案は問題が多い。赤と青がわたしの復元案。元図がN先生のもので、一部、緑にしてみました。
◆上段裾の緑は、テラス面ですよね。中段の裾は、西側(左)にあわせていますが、くびれ部、とくに後背側は墳丘内に食い込んでくる。下段は一見するとあっているように見える(裾が傷んでいるから)。これらに対し、自分の赤と青は・・・。要するに、作山と同じで、丘陵軸に載せる主軸方向と、直交方向で正円になっていないのです。施工に際しては、主軸側、短くなる直交方向側で、異なる丁張りをしているわけだが、設計上はどっちか本筋かという問題です。尾根上に墳丘を載せる前期古墳以来、主軸方向こそ設計通りに実現させ、直交方向は尾根側面となり設計通りにはいかず、自然地形にさからわずに小さくなる。
◆なので、中段でいえば、N先生は直交方向で復元円を描くが、わたしは主軸方向、すなわち両くびれ部位置と後背側の今見える墳丘斜面を尊重して円を引いています。造山の場合、中期古墳だが最大限自然地形を利用しており、O点の移動もあり、北側、後背側の斜面長が長くなっているだろう。いずれにせよ、中段と同様、下段も直交方向の現状裾にあわせて復元円を引けば、設計上の後円部径より小さくなってしまうだろう。なので、造山も後円部:OP=1:1.5ではなく、後円部の復元径が大きくなる分、1.5より短くなると考えられる。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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