人を幸せにする人になろう

2016年8月23日(火曜日)久津川車塚 本日からテラス面調査区開始

◆残暑お見舞い申し上げます。参加者。自分。長友。道上・伊藤(市大)。大澤・コンマ 1・安藤・木下・姿(立命)、泉・田口(奈良大)、相馬(近大)。
◆朝、まず中段テラス調査区に横たわる伐竹(2列)の移動。そのあと落ち葉その他、調査区周辺を広く清掃し、仕事環境を整える。そのあと調査区設定を行う。調査前写真はほぼ10時。第1Qまだ半時間あり、道具をもって上がり、まず掘削開始の儀式を行う(「オペを始める」)。
◆手をつけてしまいました。先週、できんことはないなとは思いつつ逡巡してましたが、学生等が「掘りたい」という熱意を見せ、着手。うまく1.5m幅のなかにくびれが入ればいいのですが。上は上段基底石がチラと見えるくらいで設定、すこし足りないかもしれません。下は中段テラスの肩、そして中段斜面の下りが把握できる程度。これでも長さは8mくらいはあります。
◆お昼。谷間のカコイラの図面を書いてもらうのに、イラレをいじっていましたがうまくいかず、木下に4分割画像にしてもらいコンビニでカラープリントをしてもらう。
◆午後。自分とミッチー、工藤さんで埋葬施設の陥没坑の仕上げにとりかかる。そこそこ 埴輪もまだ出てきて、思い切って下にも下げ、土量は結構出ました。手つかずだった東西畦より北側は平面をきっちりけずり、陥没坑ラインを決めて工藤さんに下げてもらいました。われわれは昨年の続きの東西畦南側。まあしかし、陥没坑を掘るのは難しい。人工的な坑ではないもので、黄色粘質土の明瞭な洪水層(除去の甘いところも正直ある)の下の陥没坑内流入土(洪水初期?。黄色の砂質、パサパサ、柔らかい)を内から掘り、陥没坑東西の壁(墓坑埋土)をこれかなと(混礫赤色土)、探り探りやっていく。およそ仕上げの全体像はこんなところか、というところまでは来た。明日は完全に仕上げて写真・記録にもっていく必要があり、人を入れる必要が
ある。
◆カラープリントが上がり、カコイラの図を大澤・泉に2分割してやっても
らう。これら も明日には上がり、取り上げに進む予定。
◆テラス面は長友さんと若い力に任せる。上から木下の声がよく聞こえてくる。楽しそうだ。竹の、地表にはりめぐらした根、細根、これらからなる表土はやっかいで、まだ調査区の9割方で表土のババ土の下部が残るが、部分部分でその下の黄色流土が見え始めている。4大学の3回生らが、上段基底石、テラスの礫敷、樹立埴輪、下方の中段斜面を、ひととおり自分らで全部出し掘り上げることは、とてもいいことだろう。本日の最終段階の様子を最後に掲げておきま す。


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HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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