人を幸せにする人になろう

教授会は浦島太郎

◆サバティカルが終わり、教授会に久しぶりに出てみると、まあいろんなことが・・・。博士後期課程 の募集を社会人に広げるとか、時間割の変更とか、今年度までで認証評価を受けるので、いろんな業績調査やら学生への授業アンケートだとか、大学院の共通科目とか、人文論叢の廃刊とか。そのなかでも文科省の通知だ。教授会は審議する所で決定機関ではないと定められ、学長に権限を集中するのだとか。で学則やらなにやら、ぜんぶ改めろというお達しのようです。執行部でなんでもかんでもできるわけではないですよ。むしろ責任をもたせ任せないとダメだろう。
◆限られた人材、そのマンパワーを発揮させるためには、やる気を出させること。やる気をそぐことではない。ガバナンス大いに結構。が決定権をトップに集中させ、上意下達でやろうとしても、思うように動きませんよ。
◆教育委員会制度と同質ですね。合議制で合意形成を大事にしてきたわけだが、そういうものはダメだと。ひいては民主主義の否定につながりますね。もう記事は挙げないが、こないだ内田樹が書いていたことにも通じる。見かけの改革が何かを決定できることを示し、迅速な対応というスピーディー感を醸しだし、是とされるが、本来、民主主義というのは時間のかかるもんなんだ、ということが一顧だにされないことへの憤慨がよく現れていた。
※画像は、高校の職員会議。まったく同じ構図である。

ロゼッタストーン

◆来週の博物館概論でロゼッタストーンを調べていたら、元の姿の図を見つけた。なんでもプトレ マイオスⅤ世の勅令、中身は宗教勢力への便宜?を感謝し、神官界が王に従うことを表明する記念碑ということのよう(正確でないかもしれません)。
◆ニムルドのこと、アッシリアのことを調べていた。レイヤードだったがが発掘し、例の有翼神獣像というのかな?が、ニムルドで10対くらいが発掘され、大英博には2対、ドイツに1対、シカゴに1対、とかなんとかを知る。ニュースソースを忘れたが、ネットでしょう。重く、大変だったようですが。
◆でアッシリアって何?ということになり、西アジアの本をざっと電車で読む。少し調べると、そう、むかしO先生の講義で覚えたことがよみがえりました。ハッスーナ、ハラフ、ウバイド、ウルク、ジャムダッドナスル、初期王朝でしたか?、アッカド、ウル3、イシンラルサ、なんとなく思い出しましたが・・・。なんでも縄文前期頃以降くらいのところのようです。
◆ちなみに、略奪文化財という観点で調べているのです。

北木島

◆大阪城の石垣も中途半端にしかできていないが、石切場には行ってみたいとは思っている。前か ら、国の史跡を含め文化財指定をやっている小豆島には是非渡りたいと思っているのだが、果たせていない。
◆友が島の桟橋が台風でやられ復旧の見通しがないということらしい。新聞は切り取っておかなかったが、最近も、要塞跡の新聞記事を見た記憶があり、出かけていく見学者も多いようなことだったと思うが、渡れない状態になってしまっているらしい。

酸素同位体

◆こないだの陵墓の会の時に、Mさんが寄ってきて酸素同位体の話をしてきた。東京であった邪馬台 国のシンポのテーマが年代論。冊子を送ってもらい、そのなかで、中塚さんの研究の概要を知る。結局は年輪にもとずく標準パターンなのだが、年輪の幅でなく、酸素同位体によるパターン作りをして、あてはめていくらしい。ということで、原理の概要を知る。
◆倭国大乱というのが、いつも引っかかる。倭人伝は「倭国乱」だから。それと歴史的事象と結びつけること。そうしたいのは理解できるのだが、それを話題に打ち出されると、とたんに怪しく感じてしまう。データからうかがえる当時の気象について淡々と語ってくれればいいのだけれど。

日本の美術館

◆博物館の授業をやっていると、美術館も見ないとな~とは思うのだが、現実はなかなか足を運ぶ ことはないのだが。日本の美術館の良さ、地に足をつけた館が、数多く全国にあるのだ。

大阪城公園が指定管理者の管理になる

◆どこまでのどういう出し方なのかは知らないが、20年の指定管理だって。どうも旧市博をカフェ やレストランとしているので、特別史跡の部分も入っているのか。史跡地外の外側と旧市博だけ、というのではないのかもしれない。ず~と前に、H氏がまだ大学にいるときに、案を出さされたことがあり、似たようなことを書いた覚えはある。一定の仕掛けは必要だろうが、基本は外側の話であるべきだ(そこも特別史跡になっていないだけなのだろうが)。

東之宮

◆東の宮の報告書、貸しているもんで、どこぞに図面が落ちていないかとネットを検索すると、Aさ んのものと思われる優れものの図があった。別のやつで縮尺をあわせ、なんとか載せる。西殿との寸法関係がなにやらうまくいかず、重ねた西殿はだいたいあうように縮めたので、寸法上の根拠は別に考えないといけない。西殿の非対称はあれ、前方部はけっこう合うように思います。
◆舶載新段階。270年代以降の三角縁神獣鏡をもち、第2代倭国王台与との政治的関係のもとに、西殿をもとに前方後方墳とした墳丘を築造した。それでいいのではないか。

西求女塚と元稲荷

◆同じく。前方部の開き具体があまり判然としないが、北側ではやはり直線的と言うよりも開き気 味の気配はある。やはり西殿でなく箸墓の可能性はあると感じる。
◆元稲荷。これはやはり西殿なんでしょう。もうすこし西殿を大きくした方が、前端はあわなくなるが全体としてはいいようにも思いますが。

東大寺山

◆東大寺山の報告書を見る。墳丘復元案があるが、さらに下位にもう1段あるのではないか、と思 う。石山古墳も同じような感じで、きれいに成形しているのは上2段だが、下段は、成形できるところはしているんとちゃうやろか。
◆ちなみに陵山と重ねてみる。

兵庫県議に感謝

◆泣き叫ぶ県議会議員。みなあぜんとした。が、あの人のおかげで、市町村、都道府県、政務調査費が見直され、デタラメをやっていたヤツは退場する事態も生まれた。領収書の公開も、PDFにすれば簡単で、時間も人手もさほどでもない。そうなると都道府県は、ほかがやっている以上、うちはできないという理屈は成り立たなくなり、オープンが拡大していくだろう。そのためにも、チェックと、デタラメの追求の手はしばらく持続することが望ましい。
◆ついに国会議員へも飛び火し、小渕君のデタラメが明々白々となりつつある。でも政治団体の人間が処分されても、議員本人は責任が回避できるのでは、とか。連座制にすべきですよね。まずは、誰でも簡単にアクセスできるよう、国会議員の諸経費についても、領収書はすべてPDFにして公開すべきですね。地方政府はそれができても、国ではできないというのは理屈は通らない。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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