人を幸せにする人になろう

あびこ観音

◆はじめて我孫子観音におまいりする。毎年、節分になると大賑わい、あびこ筋のひとつ西の南北道に店がずらっとならぶのである。我孫子には何年か住んでいたが、やくざな一人暮らしで、大学と往復するだけで、界隈を探検することもなかった。ここにもまた地域社会があり、信仰が生きている。せっかくなので本堂に入り手をあわせる。
◆まわりにはほかにも寺院が集まっている。で、くずれかけた土塀に囲まれた古民家がある。すごい家や。316b761b.JPG6196cdf9.JPG
 

貨物線と大和川の向こう

◆で、依羅池跡の標柱のある大和川の土手すぐ北側には、かつて貨物線が通っていた。杉本町から分かれ、大和川土095a6620.JPG手沿いに東に向かい、瓜破霊園のところで北上し、久宝寺につながっていた。赴任した頃ま4897a175.JPGでは、レールが錆びるのを防ぐため、日に1本とか、走らせていたという。見た記憶はないが。が、ついに何年か前?、5年前くらい?、もっと?、貨物線は廃止され、レールはひっぺがされた。細長い柵囲みがそこここにできあがっている。
◆大和川の土手に上がり、川向こうの今池方面を見る。依羅池が掘られ、そのあと、難波大道が敷設される。
 

依羅池

◆主たる目的は依羅池跡地を確認しに行くこと。そして大依羅神社に行く。龍神が祀ってある祠が、大阪府立阪南高等学校のグラabab2ba2.JPGンドに張り出している。むかしは依羅池が広がっており、その脇に神社があり、そして池畔6b20dece.JPGに面していたんだろうが・・・。
◆大和川の付け替えで分断され、北側は水に困り、溜池をさらに掘ったりする。明治の地籍図にはまだ池があるが、そのあと埋め立てられる。この依羅池は、狭山池、西除川とリンクさせて、7世紀に掘られた溜め池と考えられている。一帯が古代の住吉郡依羅郷であった。
◆旧地形はどうなっとるんかね。上町台地の基部で、東に下っているのだろう。堤を築いたのかどうか、よくは知らない。昔に埋め立てられてしまったが、ここはまだ埋蔵文化財包蔵地になっているんだろうか。いつか依羅池のヘリが発掘されることもあるかもしれない。いまは昭和はじめに大阪府の立てた標柱があるのみ。

20日の午前は院生らと大学界隈をめぐる

◆そんなこともしていました。で、苅田にむかうところの真宗寺院にあったヒトコト。11bd1fbb.JPG
◆いつものように徳満くんが、実にいきとどいた地図を用意してくれた。苅田の村はウネウネと蛇行している。これ旧河道みたいd6f04bd8.JPGです。もしかして西除川跡地?813b79fe.JPGと思ったのですが、未確認です。
◆村の中に、大きな長屋門の立派な家がありました。近所のおばさんが話しかけてきて、市大の先生が学生連れてよく見学に来てますよ、と。谷先生?、そうでなくとも生活科学の建築のみなさんなんだろう。
 

電車の車両もディスプレイ装置

◆けっこう好きです、こういうの。dd4b7114.JPG

12月20日博物館実習展を更新する

◆前半の片付け、そして《20XX年巨大地震発生》の設定。こっちが燃え尽き症候群で、展示Bにあれこれ注文をつける気7fc3be67.JPG力もなく、彼らが自主的にパネルを整えるに任せる。当日、細長いタイトルボードみたいなんが邪魔なので、展示パネルボードの片面をオープニングにあて、チラシをA1に引き延ばしたものをでーんと貼り付ける。
◆展示物は非常用に備えておくべきもの。展示物としてどうかいな、とも思っていたが、そこはやはり実物をならべる意味はあるもんだ、とケースをながめて思う。撤収組が片付け終えて手持ちぶさたになっていたが、設営組がパネルを貼るのに手一杯だったので、撤収組に非常用グッズを2ケースに分けてレイアウトしてもらう。ちょうど収まりもよかった。
◆リーフレット、なんとか22日土曜日に完成させる。これから担当者のチェックをはさみ、これも印刷屋へ出し、なんとかa49dc3cb.jpg年内に納品してもらおう。cac19f44.jpg0a0f7663.jpgd500e190.jpg
 

和泉市史の原稿やいかに

◆最後通牒が来た。切ると。おっとっと。書きたいが、やむをえないかも。3連休まで待ってもらえるようなら全力投入でなんとか、とは思うが・・・。弥生は乾さん、古墳は広瀬さん、古墳時代集落は白石さん、窯跡は千葉君。オレはというと、池田編、条里の延長で、地形や水利の観点から地域ができあがっていく過程みたいなことを書こうと思っているのですが・・・。郷が先か、水利が先か、どっちなんでしょうか。水利もむろん郷を越えることはあるのだが、けっこう郷で完結するようなあり方も多い。郷の枠組みのなかで水利網を整えていく、ということはあるのだろう。が、いまに続く幹線水路は、例えば7末とか8前葉で郷域が固まって、そのあと引いたものかというと、そうとは思わないわけです。
◆池田郷が成立するには一ノ井がないとあかんし、坂本郷が成立するには太田井がないといかんし、府中アタリの水利のためには国府河頭井がないと話にならんし、今年の合同調査で行った和気なら、久保津土井あってこそ、あのあたり一帯の耕地化をめざすことが可能になるのであり、面的になっていなくとも、そういう幹線水路がある故に条里を切るんだと思っている。自分の中では、けっこう幹線水路や溜め池の開発として、6世紀が重要と考えている。大園は、あのあたりが6世紀に開発が進められるからこそ登場してくるのであって、その開発とは、大野池や鶴田池や取石池と連動したものと思っている。
◆そんなことが書ければな~、と思っているわけですが、日の目をみるでしょうか。

推古朝の大道

◆安村さんに『古代学研究』の抜き刷りをいただき、読んで感激した。渋川道-竜田道-筋違道が推古朝の大道というのは、たぶんアタリでしょう。丹比道や、大和の横大路など、方位にあわせたものは、7世紀後半の産物というのは、とても理解しやすい。
◆難波大道のこないだの発掘現場を見せてもらいながら、そこで説明を聞いたはずだが、そして、それを『ヒストリア』で紹介記事を頼んだにもかかわらず、あの現場でもっとも重要な、あの南北道の上限が判明したということなど、まったくわかっていなかった。なので、大和の横大路や下津道を推古朝と、条里の本で書いたのは撤回しなければならない。恥ずかしいことである。ただ、本旨は条里施工年代にあって、南北・東西道の整備が7世紀中葉過ぎということになれば、それこそ条里施工と一連のものとして、7世紀後半にすんなり位置づく、と思う。いや~勉強になりました。ありがとうございました。

娘は理学部志望

◆いま隣で勉強してます。このところ、ようやく勉強している姿が目立つようになった。けっこうやってるやん、と。期待していたほど成績はのびてこず、学校で受ける模試もだいたい終わってしまったが、いまのままやって、2月まで頑張れば、それなりにまだ伸びるだろうと思う。
◆が、問題はどこを受けるかですな。本人はいちおう願書を取り寄せたみたいです。京大・東北大・北海道大の三つらしい。北大は合格圏内らしい。京大はD?E?判定。こっちも調べてみた。理学部なんぞ金にならない学部は国公立が中心なんだそうです。私学は工学部を置いていても理学部をもつところは少ないらしい。ほほ~、こういう順列になっとるのね、と。それで入試が学科に分かれているところを見ると、生物や生命科学といったところが上にある。うちの娘は生物がやりたいんだそうですよ。けっこう、理学部は本人に合っていると、オレはみています。「大阪市大の理学部はどうや」と水をむけると「絶対いや」らしいです。これが普通でしょうね。
◆来週水曜日の三者面談、カミさんが忙しいので、オレが行くことに。そこで大方の方針みたいな相談はするんでしょうね。で、センターを見て、最終、二次の前期と後期を決めるということになるんだろうが。さて、どうなりますやら。娘は24日に18才になります。

経済学とは

◆総選挙のことはなにも言うまい。日曜日、3人で朝食を取り、選挙に行き、娘がスマホにするのにつきあっていたら昼。大学に行く気も失せ、選挙結果もおおむねわかっているし、昼間から酒を呑んでいた(和泉市さん、申し訳ありません)。
◆ところで、安倍君はインフレターゲットを2%だかに設定するとか、でお墨付きを与える経済学者がいる。非難も多かった。野田君や白川日銀総裁も。だけど、自民党が大勝すると、政府と日銀で協定を結ぶとか。まあ、素人にはまったくわかりません。戦中の同じような政策で、敗戦後、たいへんなインフレを起こしたということくらい。いまの経済学からみてどうなんか、ということなど、わかるよしもない。そういう誘導でうまくいくのかも、またまた借金を重ねるだけで景気なんぞ上向かないのかも(こっちと思ってますが)。
◆で、考えるわけである。経済学って、なんや?。専門家がおるんやろ、と。白か黒かでないかもしれない。程度問題もあろう。が、いまの日本の条件や将来の日本を考慮し、どういう選択がよいのか、そんなこと一定のある程度確からしい道筋や見通しなどは、なんにもないのだろうか。意見が完全に一致することなどなく、経済学は生き物で、かつ例えばリーマンショックなんぞが起こればころっと条件が変わるといったことも、理解はできる。が、理論的にどうなんよ。必死になって止めるべきことなのか、推奨すべきことなのか、このくらいに押さえておくべきことなのか、経済学って、回答はないのだろうか。白川君も経済学者なわけで、自民党総裁がなにを言おうとダメなものはダメというものだったら、そう主張して辞任すべきだろうに。どっちやねん。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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