人を幸せにする人になろう

ブックオフで漫画を買う

◆藤原宮へ行かなかった土曜日、家族で昼ラーメンを食べに行き、帰りにブックオフに寄る。漫画を大人買いする。『日出処の天子』、『聖徳太子』+α。面白い、まったく題材が同じで、敏達朝から始まる。いちばんの差は、厩戸と毛人の関係か。だが、基本は共通し、登場人物も同じ、厩戸が未来が見えて、自分の一族がすべて死に絶えることも察知している、ということも共通する。彦人の影が薄すぎる。ぶーちゃん竹田も面白い。
◆まあ、登場人物と基本的アウトラインを知るにはいいかも。むろんフィクション作品としての面白さという観点は別にありうるが。どっちもおもしろかった。
◆で里中満智子だ、『長屋王残照記』は奈文研のときに単行本をもらった。孝謙・称徳の漫画は、いつぞや文庫で買った。次はいよいよ『天上の虹』だ。先日ブックオフに行ったときも探したがなかった。調べてみると、まだ完結してないんやね。ライフワークとして、現在、1年1冊くらいで書き下ろしているのだという。コミックの中古では、古いところはなかなかない、が文庫化され1期6冊が刊行されているという。コミック最新刊は21巻で8世紀に突入しているらしい。で、今日アマゾンで、文庫6冊を発注した。
◆持統っていい題材やね。第1章が645年から始まるらしいが、7世紀後半を持統を通して描くというのは、よくできたアイデアだ。もうすぐ、その持統も死ぬだろうから、完結か。

テレビ番組ではなく

◆選挙のためのテレビ番組で、各党首が輪になって意見を戦わせている。どこぞのT原S一郎の罵倒し合うような番組などでなく、けっこういい感じだ。で思った。こういうの、選挙だから、争点を明瞭にするためのマスコミテレビ番組でなく、毎週、定例的にやってはどうなのか。公開しなくてもいい、閣議なんかとは別に、党首どうしで、日本をどうするか、重要な課題について、党首のみで話をしたらどうなのか。それも毎週。
◆そうして問題や課題を共通認識として、それぞれの党がデータをもとに、こういう案はどうだろうか、それいいね、それとあれをミックスさせれば、いい線になるんとちゃう、など。政党をバックにしているとはいえ、代表なんだから、そうした責任ある者同士で、日本どうするか、毎週月曜日の午前は3時間、党首会議をやったらどうなのか。

日本の位置

◆朝日新聞の朝刊の参議院選挙特集のデータ。
◆人口1000人あたりの医師数。第1位ギリシャ5.4人、第2位ベルギー4.0人、平均3.1人、第23位アメリカ2.4人、第27位日本2.1人、第29位韓国1.7人。
◆相対的貧困率(07/04)。所得順に国民をならべ、まんなかの人の所得を調べる、その半分、つまりその国の平均的所得の半分以下の人口が、どれくらいいるかという比率だそうな。第1位、デンマーク5.3%、第2位、スウェーデン5.3%、第25位、韓国14.6%、第26位、アイルランド14.8%、第27位、日本14.9%、第28位、アメリカ17.1%。つまりは日本はアメリカ並みの格差社会ということだ。ぜったい、北欧型の総中流社会の実現こそが、人間の幸福だと思う。
◆管理職・国会議員に占める女性の割合(07/06)。第1位、アメリカ42%、第2位、ニュージーランド40%、第3位、オーストラリア・フランス・ドイツ38%、第27位、日本10%、第28位、韓国8%。男女の権利を均衡化するため、たとえば、ノルウェーは企業の役員構成が男女とも40%以上になるよう義務づけているとか。日本ではまったく考えられないわな。韓国では、国政選挙の比例候補者の50%を女性にするよう法律で義務づけたそうな。これって合理的ですね。比例では半々だと。日本もこのくらいやったらどうなの。
◆社会保障支出の対GDP費(07/07)。第1位スウェーデン29.4%、第2位フランス29.2%、平均20.5%、第20位日本18.6%、第27位アメリカ15.9%、第30位韓国6.9%。
◆高等教育機関への公的支出の対GDP費(07/08)。第1位フィンランド1.6%、以下デンマーク・カナダ、へいきん1.0%、第13位アメリカ1.0%、第27位韓国0.6%、第28位日本0.5%。

梅棹忠夫が死んだ

◆梅棹さんが死んだ。いまの大学生は名前も知らないだろう。オレも傾倒したわけでもなければ、影響もうけていない。本多勝一の著作から間接的に知っている程度。主要な活躍期が、自分が本を読んだりしはじめる、少し前なんだろう。読んだことのある著作、『わたしの生きがい論』くらい。『知的生産の技術』は買ったが読まなかったような気がする。『モゴール族探検記』も古本屋で買ったが読んでいない。
◆『わたしの生きがい論』はけっこう面白かった。生きる目的はない、生きてるから生きてる、みたいな話。むしろ、科学文明の発達で、死滅へ向けてスピ-ドアップしてるから、できるだけ破滅を先延ばしにするよう、無為でいるのがいいんだ、みたいな、そんなことが書いてあったように思うが、間違ってるかな。
◆だが、日本語のローマ字化、主張を読んではいないが、ばかげてる。それが国際化などとまったく思わない。あほです。日本の文化人類学では神様なんだろう。

菅直人をまだ応援する

◆菅内閣の支持率が就任当初は〓%だったものが39%になったという。でもな、マスコミが悪いよ。仙石官房長官が言うのもよくわかる。
◆消費税10%、まったなし、無駄削減は当然、だが、それを待っていられない。それを継続しながら、しかし消費増税もせざるをえない、まったく賛成。これは大方の支持をえるのでは。その際に、低所得者への配慮や、食料品などに対する税率の差もあってよいだろう。菅はそういってるだけだ。消費税は上げざるをえない、だが一律にはいかんだろう、例えば所得なんぼ以下の世帯に還付する、といったことをせにゃならん、と言ってるだけであろう。
◆仙石さんが、初期にそれを強調していた。今回も、「菅首相の消費税に関する一連の説明や対応を評価しますか」という質問はよくないと言っていた。賛成。マスコミが、200万とか250万、200万とか300万、300万とか400万とか、そういう一定の低所得者層に対する配慮をするが増税必要と言ってるだけなんだが、それをぶれてると叩き、叩き、そのうえで評価しますか?と。
◆こうして内閣支持率の低下が形づくられていくのだ。マスコミよ、第4権力よ、偉そうに!。お前ら、広告を取らずに、自己主張をしてみろってんだ、ばかやろー。
◆たとえばだ、朝日新聞よ、週刊新潮と週刊文春の広告を掲げることが恥ずかしくないのか。無節操もいいところやろ。そんなもんは読売新聞とサンケイ新聞に載ればいいのだ。

ゆうパック

◆ゆうパックなんて、使いません。いま郵便局では、旧冊子小包のゆうメール(290円)、エクスパック350と500などもあるが、使うのはメール便ではわずかに厚さが2センチを越えた場合くらいだ。
◆今回のことはお粗末ですよね。親方日の丸といわざるをえない。郵政民営化については定見はない。郵便業務・貯金業務・保険業務、どうなんでしょうね、郵便業務は国営で、あとはぜんぶ民営化でもいいだろうに。いや郵便、すなわち信書もぜんぶ民間に開放できると思う。一方、全国津津浦々の郵便局の果たしてきた役割もわかる。別に田舎や離島でなくてもいい。大学のある阪和線杉本町駅前には、大阪信用金庫が1軒、りそなのATM、あとは郵便局。けっこう、郵便局には行く方だ。いったら、老若男女、みんな使ってるしね。
◆ま、宅配業務は、ゆうパックが巻き返すことはないのだろう。

藤原宮で大嘗宮跡みつかる

4ca0dbf8.JPG◆これはビッグニュースです。記録上の大嘗祭の最古は持統だったか。今回のものが文武なのか元明なのかわからないが、最古の遺構だ。平城の大嘗宮は、自分が入所する前なので見ていない。一生のうち、もう二度と見ることのできない遺構だろう。ということで現地説明会に行こうと思ったが、大雨、聞くところによると奈良はそうでもなかったらしいが、結局、行かなかった。
◆奈文研のHPに行ったが、新聞記事などの速報の配信があり、上記の記事もあったが、記者発表や現地説明会などの自分のとこの資料はまだ発信されていなかった。


いや~まいった

◆昨日6月29日だったか、新聞にカシコーケンのレーザーによる古墳の測量記事が出ましたね。今日、カシコーケンのHPに行ったら、リーフレットのPDFが公開されていて、御廟山とコナベの図を見た。もう、手で測る必要がないわな・・・。いろいろ感慨深い。
◆昨日、帰るとカミさんが「新聞見た、あれ惜しかったな」っと。前に衛星の民間利用の公募をJAXAがやってたときに、遺跡探査のネタフリをやった。カミさんが、考古学でやれるやろ、といって、こっちは、埋没した周濠や、城や、なんか大きい構造物で、地下状況がわかるようなネタを作り、パワポも作った。カミさんはJAXAのけっこうエライさんのところに直談判に行き、オレのパワポでプレゼンをやって、むこうも乗り気になって、衛星でなく飛行機でまずやってみようということになり、しかし今回のカシコーケンのようにレーザーによる地表計測でなく、いきなりレーダーかなんかで地下を探りに行き、ついでの飛行機で実験をやったらしい。でも、こっちがやってみたらと提案した対象でなく、飛行機のついでの小さい対象物だったらしく、ぜんぜん効果なし、で立ち消えた。もっとも全然業界の違う世界だし、あんまり意気込んでいたわけではないし、まずはレーザーで測量という発想がそもそもなかったし(木があるから無理やろ、と)、カシコーケンとアジア航測のような、考古学業界の近しいところのタッグでもなく、意気込みが違っていたんだろう。似たような発想でやりかけたが、腰の入れ方が違った。
◆それにしても、こっちは200mだろうが平板ででも(いまはもう平板を使う気がしないが)測ることそのものに意義を見いだしていたところがある。むろんちゃんとした図が欲しい、それで研究するという目的とはいえ、測ることそのものにヤリガイがあった。茶臼山、ちゃんとした図がない、メスリ、ちゃんとした図がない、いっちょう、オラが測ったるか!、と。だがしかし、メスリだって、今度の方法で測量されたら、もはや我が社の図面は用なし、である。
◆以前の業者委託の測量図は、トータルステーションで任意に点をとり(これも手ばかり)、解析して図化する。だいたい角のところが丸まった図になり、ぜんぜん現況をとらえていない使えない図に仕上がる。われわれは、任意でなく、平板と同じく、ひとつの決めた等高線の高さをおっかける、その場で図化する、地形点も入れていく。測量業者丸投げでなく、自分たちが測り、認識した地形変換を書き込み、使える図にするというところに生き甲斐を見いだしていた。だが、今回のような精度高く、周辺も含めてざっくり一辺にデータを取得でき、あのような図が作れるんなら、もはや撤退するしかない。測ることそのものでなく、アウトプットを使って研究する部分に生きなければならない。完全に脱帽・・・。地権者に了解を取り付け、人を集め、杭を打ち、木を切り、線を引いていく、そうした労働は不要なわけだ。金をとってきて、アジア航測に投げればよいのだ。
◆いまある研究費で陵墓図をトレースしていることを、このブログでも書いた。だが、百舌鳥御廟山にしろ、コナベにしろ、陵墓図の1m等高線をなぞること(まだやってないが)は虚しいですね・・・。むろん高額の経費がかかるのだろう、だから一挙に、古市・百舌鳥の陵墓全部のデータがそろうわけではないだろう。だが、時間の問題であろう。路線変更を考えねばならん。


負けましたね

◆パラグアイ、ぜんぜん怖くなかったと思いませんか。もっと前半から球をつないで組み立てればいいのに、ロングボールばっかりで、キープできない。むろん負けなかったのだが、点をとっての勝機はあったのに。駒野じゃなくてトゥーリオに蹴らせばいいのに。精神的に強いヤツでいかなきゃ。
◆ま、しかし、進歩した。日韓大会ではベスト16まで行ったけど負け、今回は負けなかったんだから、次は勝てるよ。さあて、あしたの授業の準備・・・、まだゼロだ・・・、トホホ。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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