人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
テラス面の高低差の解消
◆ついでに言えば、前方部は前面および両側面ともかなり削り込まれている。法面をみたらわかりますよ。なので墳裾は現状よりも大きく
外へ出ると考えられる。寺澤さんは前方部の北側と前面側に基
壇を考えているが、前方部最下段そのものを検出しているのであって、それも含めての4段築成になると思います。右の写真でいくと、雪のラインぐらいになるんとちゃう?
◆ちなみに、寺澤さんが検出した前方部西北隅付近の葺石が墳丘そのものという点については、「前方後円墳の墳丘規模」『大阪市立大学大学院文学研究科紀要 人文研究』第55巻第2分冊(2004年)に書いたことがあります(右、一部抜粋)。大阪市大のリポジトリで全文PDFでダウンロードできるようになっているはずです。
◆3面ものテラスが後円部と接続するあの細い部位のなかに収まるか?、と言われれば、たぶんそうなっていたと推測するのがよいと考えています。西殿塚古墳にもかかわりますが、こうした前方部側で、対応する低いテラス面を、後円部の高いテラス面にスロープで取り付けることについては、
五色塚古墳などの例で既に知られているところで、1992年の論文でどう書いたかはわ
かりませんが修士論文の段階からそうみておりました。![f8e297ef.JPG](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1361443601?w=105&h=150)
◆こういう接続のさせ方がバッチリ検出されている古墳があるのをご存知でしょうか。玉手山7号墳ですよ(『玉手山7号墳の研究』〈大阪市立大学考古学研究報告〉第1冊(2004年)。カラー写真はこの正報告書ではなく、柏原市から刊行していただいた概報です。
◆ちなみに、寺澤さんが検出した前方部西北隅付近の葺石が墳丘そのものという点については、「前方後円墳の墳丘規模」『大阪市立大学大学院文学研究科紀要 人文研究』第55巻第2分冊(2004年)に書いたことがあります(右、一部抜粋)。大阪市大のリポジトリで全文PDFでダウンロードできるようになっているはずです。
◆3面ものテラスが後円部と接続するあの細い部位のなかに収まるか?、と言われれば、たぶんそうなっていたと推測するのがよいと考えています。西殿塚古墳にもかかわりますが、こうした前方部側で、対応する低いテラス面を、後円部の高いテラス面にスロープで取り付けることについては、
◆こういう接続のさせ方がバッチリ検出されている古墳があるのをご存知でしょうか。玉手山7号墳ですよ(『玉手山7号墳の研究』〈大阪市立大学考古学研究報告〉第1冊(2004年)。カラー写真はこの正報告書ではなく、柏原市から刊行していただいた概報です。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。