人を幸せにする人になろう

伏見城2013年3月15日

◆東南隅の民地境界のあたりから舟入に降りる。Y字に分かれ、二方向に掘り込みがなされている。現在、その底面10463b13.jpgは砂で埋まっている。JRが走っているため、なかなか外からの観察が難しい箇所である。竹藪でうっそうとしている。
◆午後は、その西側の尾根の張り出しから始める。なんでも比蘇寺の塔をここに移築し、また廃城時には三井寺に再び移築したという。尾根先端の東よりの高まりが塔跡ではないかと思われるが、礎石は見られない。そこから舟入西側面に降り、南側をぐるりとをまわって尾根の西側に入る。水路や段差地形が認められるが、城の時期か後世の耕作地か?。そこから道路南側の丘陵地に入る。陵墓図では自然地形状ではあるが、段差が認められ、家臣の屋敷地かもしれない。南側の凹部は京都橘高校となっている(高校サッカーで決勝までいったところ)。
◆乃木神社のところまで来て休憩。ちょっと筋肉痛気味だし、なにやら眠く、松尾さんが全員に飲み物を買ってくれる(乃木神社内の自動販売機)。なんとか、もう1時間ということで、西へ。指月段階の舟入りということだったか、ここにも谷地形の凹部があり、まず南側の民地に出て、西側まで行ってから陵墓地内の肩部のかなり急峻なところを東に進む。舟入りの東北部には深く谷が入り込み(ある程度人為的か?)、そこを見たあと、参道北側に入る。
◆けっこう広大な平坦面が段差をともなって区切られている。森島さんの西側の発掘遺構から復元される城下町の町割りを延長させてみると、これがけっこう合うのではないか、ということになる。
◆以上、今年度のDEF地区について、見て回れていないポイントもあるが、ほぼ予定していた区域の踏査と観察をひととおり実施することができた。次年度は最終年度なので、この2年の成果を持ち寄り、課題やチェック箇所を整理していかなければならない。
 

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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