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喜界島と城久遺跡(2)圃場整備と埋文調査(1)

◆Mさんと話をし、いま、3月に大阪市大を卒業した照屋さんをはじめ、大規模に人員を投入し発掘しているのは何なのか、と5c6bbc9b.JPGいう疑問が解消する。話始めれば長くなるが、町の農業は、現在、サトウキビと白胡麻にほぼ特7f737027.JPG化している。『喜界町誌』では明治半ばでは、全農地の35%がサトウキビとのデータがあるようだが(近世から近代への変化も予想される)、その後、かなり特化が進んだのだろう。江戸時代以来の黒糖生産が、近代以降、薩摩藩のクビキからは離れるものの、産業としてはさらに進んだ。しかし島の地質上、降った雨は透水性の高い石灰岩質の土壌をすぐに海に流れ出てしまう。水不足に常にさらされ、後述する地下ダムを国が整備することになる。そしてここでも、砂糖生産の生産性を確保し、外国産に伍していくためには機械化が不可欠ということで、それまでの島の地形に応じたキビ畑を、大規模に農道を整備し規格化する圃場整備が現在進行中なのである。
◆それにともない、埋文調査が、正確な年次は不明だが、2000年代に入って、続いている状況のようである。そしてあと10年は整理を含めて続くという。
 

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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