人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
喜界島と城久遺跡(10)大規模圃場整備後の姿
◆そのあとハワイ海岸にも寄ったのち、島北側の段丘上部に上がり、圃場整備の姿を見る。北端部の圃場は、中途でやや
低くなり、北端に向かってまた高まり、そこに直線道路がついて、下ってまた上っていく雄大な景観となっている。まるで十勝平野みたい、というところである。
◆近代的農地の姿なのではあるが、それによって遺跡がかなりの規模で消失していくというのみならず、それ以前のサトウキビ畑の景観は完全に一掃されてしまうことそのものの損失も感じられてならない。本州平野部のそれで条里地割が消えてしまうというものとも異なるが、しかしピーク時2万人を越えた島の人々の生業本体であったかつての畑の景観を失うことの寂しさである。
◆とはいえ、島の存続、そのための基盤整備は島民の願いでもあるだろう。なかなかそこは相容れにくい難しさが横たわる。サトウキビ産業が、この先も、基幹産業として大丈夫かという問題があり、TPPは死活問題らしいが、しかしだからといって手を打たないわけにはいかないのだろう。この先、サトウキビと白胡麻に特化しているものから、さまざまな変化を遂げていくにしろ、圃場は取り組みやすいものであるに越したことはないし。
◆最低、記録を残す作業を一方でやっておくほかないのだろう。たとえば、事業の際の設計時に、かなり詳細な現況地形の測量図を作っているはずだ。そういう地図は実はきわめて貴重な記録になるのだが、えてして事業完了とともに処分されがちである。そして写真など。
◆近代的農地の姿なのではあるが、それによって遺跡がかなりの規模で消失していくというのみならず、それ以前のサトウキビ畑の景観は完全に一掃されてしまうことそのものの損失も感じられてならない。本州平野部のそれで条里地割が消えてしまうというものとも異なるが、しかしピーク時2万人を越えた島の人々の生業本体であったかつての畑の景観を失うことの寂しさである。
◆とはいえ、島の存続、そのための基盤整備は島民の願いでもあるだろう。なかなかそこは相容れにくい難しさが横たわる。サトウキビ産業が、この先も、基幹産業として大丈夫かという問題があり、TPPは死活問題らしいが、しかしだからといって手を打たないわけにはいかないのだろう。この先、サトウキビと白胡麻に特化しているものから、さまざまな変化を遂げていくにしろ、圃場は取り組みやすいものであるに越したことはないし。
◆最低、記録を残す作業を一方でやっておくほかないのだろう。たとえば、事業の際の設計時に、かなり詳細な現況地形の測量図を作っているはずだ。そういう地図は実はきわめて貴重な記録になるのだが、えてして事業完了とともに処分されがちである。そして写真など。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。