人を幸せにする人になろう

土器研究のゆくえ

◆歴博の準備をしています。弥生時代後期の土器編年、そのあとの土師器の編年、乱立して定まることなし。素67a2d386.jpg人には到底理解不能。まして市民をや。まだ土師器は畿内において、一応の対応関係はとれてるらしい(布留0の問題はあるが)。が、弥生後期ってどないなってんねん。大和だ。寺澤と藤田の編年があると、それぞれ同じような名前やし、いったいぜんたいどのように対応してるんだろうか。なにか文献があれば教えてください。大和の基準資料の本を読めば書いてあるのかな。こんな状態なのだからだろうか、赤塚次郎の考古資料大観の対応表にも、大和の弥生後期土器編年は欠落している。右図でも、てんでわからんので、仮に置いているのみ。
◆どうしようもない。河内との対応は?『みずほ』をひっかきまわさなアカンのか。載ってればいいが、書いてあるのだろうか。いったいぜんたい弥生土器はどうなっとるんや。むろん、難しいんでしょう。扱ったことのない者が口をはさむべきではないかも。が、地域差はあるし、極論すれば遺跡ごとの様相差もあり、良好な資料がえられた発掘ごとに編年案が乱立する。対応表が厚みを増していくのだろうが、そうした対応表の整備さえキチンとすれば、このままの状態でいいのだろうか。考古学の資料把握として妥当なんだろうか。精緻さの一方で、大括りしていかないとイカンと思うが、それぞれが自身(自信)の編年案を墨守しているようにも見える。
◆考古学研究の先端はそうならざるをえないのだろうか。そうじゃないように思う。先端は実に細かな議論をやるのはいたしかたないだろうが、果たして理解が進んでいるのだろうか。方法論的にやむをえないのだろうか。外から見れば、ぜんぜん市民の理解をえることはないと思う。それだけではなく、後継者も生まないのではないか。容易に近づけない世界として孤立していくのではないか。
【追記】反論があるとの意見をいただきました。わたしの現況不足のようです。改めてまた。」

プラグイン

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索