人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
考古学とは何か(2)
◆遺跡にもとづく歴史学。別に遺物を軽視しているわけではないですよ。遺物研究の可能性はすごいもの。が、遺物も遺構も含めて、われわれが相手にしているのは遺跡なのであって、遺物研究を当然に含むわけだ。遺物を研究すること、遺構を研究すること、そして遺跡を総合的に研究すること、これが考古学研究であって、資料は遺跡なのです。
◆もうすこし書けば、遺物研究も遺構の研究もそれ自体の価値があるのはむろんだが、やはりそれは遺跡の評価ののためにあるといってもいい。そしてその蓄積によって、ひとつの遺跡も地域の中で位置づけられる、評価できる。そういう遺跡の分布、動態、それにもとづき人の営みを明らかにしようとしているわけだ。
◆大学の調査が、研究者の研究課題に照らして選択されるのは確かだろう。なにもないけど掘りたいというのはもはや許されない。古墳で言えばお宝をもとめて、とにかくでっかい古墳のまん中を掘るなんぞ、もはやありえない。そして、研究者の研究課題といった場合、完全に特定の遺物をえるためとか、特定の種別の遺跡の解明といった目的で行われるものでもない。遺跡が地面にある以上、その地域のなかで考えるものであって、大学の調査でも、まずは地域史研究であるのが当たり前なのだ。
◆もうすこし書けば、遺物研究も遺構の研究もそれ自体の価値があるのはむろんだが、やはりそれは遺跡の評価ののためにあるといってもいい。そしてその蓄積によって、ひとつの遺跡も地域の中で位置づけられる、評価できる。そういう遺跡の分布、動態、それにもとづき人の営みを明らかにしようとしているわけだ。
◆大学の調査が、研究者の研究課題に照らして選択されるのは確かだろう。なにもないけど掘りたいというのはもはや許されない。古墳で言えばお宝をもとめて、とにかくでっかい古墳のまん中を掘るなんぞ、もはやありえない。そして、研究者の研究課題といった場合、完全に特定の遺物をえるためとか、特定の種別の遺跡の解明といった目的で行われるものでもない。遺跡が地面にある以上、その地域のなかで考えるものであって、大学の調査でも、まずは地域史研究であるのが当たり前なのだ。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。