人を幸せにする人になろう

計測屋

◆ベルギーは、マイクロCTのドイツ?の業者が主催した集まりで、マイクロCTを購入し、それを使っている多種多様の人たちの研究会的集まり。70人くらいで、日本人はカミサン1人。本人はポスター発表。だが、研究発表に興味のあるものが多く、会場にいるのはポスターの時間だけにして、あとは観光ということは今回はありませんでした。わたしは、贅沢なことに、ベルギーいちのリゾート地のホテルで原稿を書いていました(A4で23枚くらいは書いた)。
◆それで、カミサンの感想としては、自分がやっていることは世界の最先端である、ということがよくわかったとのこと。いろんな対象に対し、正確な計測をやるために、自分がいろいろ試みていることやそんなことを、マイクロCTを使っている世界の人も同じように取り組み、また問題に直面して、なんとかならんか~と考えていることがよくわかると。そのなかで先端を行っていると思われるものは、たいがい自分はぜんぶやっている、と。
◆芝が原の鏡と銅釧も、実は(マイクロCTの話とは違いますが)、和歌山大の開発した技術(精度30ミクロン)で計測してもらおうと思って、すこし考えていたのですが、年度末の報告書までにはできませんでした。報告書はカシコーケンさんにやってもらいました。こうした考古資料でもデリケートなものの計測にしても、レーザーだけでなく、さまざまな手法を同じ対象に試み、比較したりすることはよいことだと思っているのです。自分は専門的にやるつもりは毛頭ないのですが、純粋に新たな手法の試みと、従来方式との比較とか、やる価値はあると思っています。芝が原のやつも、なので、いずれは、とも。
◆そんなんで、計測のことは、いろんな情報をえている。前に伏見城の残石について、3Dカメラを持ち込んだが、これについてはおおよそ次のようらしい。富士フイルムの3Dカメラなのだが(12×6.5×2.8センチ)、3D計測システム(ソフト開発キット)込みで60万で販売中。これで、3D画像データからデジタル化できる(富士フイルムのHP)。わたしのもってるのは、本仕様でないが同等の市販用カメラで、既に生産停止、価格1.5万円ほど。そんでもって、いろいろソフト屋とか研究機関とか業者とかが、ソフトを開発しているのだとか。でも、あんまりアカンみたいです(その後の情報)。
◆別の話。レーザーの石室計測。牧野・谷首・岩屋山(図化のみ)・文殊院西までやってきた。ファローは簡便で、機械を借りれれば計測そのものはオレでもやれる。あとはデータ加工。これも教えてもらいながら、なんとか身につければ、じゃんじゃんやれると考えていた。が、こないだアコードさんと話をしていると、陰影図にアウトプットするにしても、みな同じ3次元点群データにもとづくとはいえ、そこは画像処理にしても、ぜんぜんわかんないのですが、いろんなソフトで加工を重ねていくらしく、それにどんなソフトを使うか(高価格なんでしょう)、どう組み合わせるか、というところに業者の、もっといえば担当の専門のノウハウ・腕があり、それが企業秘密なんだとか。そういえば新納さんにもそんな話を聞いたことがある。という話を聞いて、やっぱり無理だわ、と思った次第。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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