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2012年10月11日第4回ねごろ保存管理計画策定委員会

◆資料をいただいたので、『ヒストリア』10月号では第3回まで収録した、この会議の第4回議事録をアップしておく。
復命書 1.日時 平成24年10月11日(木) 13:20~16:00/2.場所 岩出市総合保健福祉センター/4.内容 第2回史跡根来寺境内保存管理計画策定小委員会/第4回史跡根来寺境内保存管理計画策定委員会

第2回史跡根来寺境内保存管理計画策定小委員会

(1)保存管理計画(案)について
・今回は枠組みを確認するのが目的であり、個別内容については今後詰めていく。
・「管理団体を岩出市とするが望ましい」という内容を入れるべき。将来的に寺有地以外が指定となった場合に備える。(計画内で記載のある)管理運営団体を設置するにしても管理団体が必要。民有地で出てくる開発情報等をいち早く把握するためにも岩出市が適当。(現在開発事業を文化財保護部局でチェックできる体制があるのならばその内容掲載すべき)
・3-5現状変更取扱い基準の項で「(現状変更を)める」となっている所は文言変更すべき
・第4章 史跡の整備活用で、具体的な活用内容を考えておくべき。
(2)京奈和自動車道の建設に関する報告
国交省○○課長より、史跡に配慮した工事計画について説明。主な内容は以下のとおり。
(省略)
(3)旧県会議事堂について
・大阪歴史学会からの再々要望書について要望書の提出があった。一部の委員にも届く可能性がある。

第4回史跡根来寺境内保存管理計画策定委員会

(1)H24.3.6根来寺座主並びに関係各位からの依頼に対する回答について
小委員会で了承された回答案について、委員会に諮った。意見は以下とおり。
・回答文案に根来寺も協議に参加したとあるが、その事実がないので改めてほしい。
→平成9、11年に座主と協議がなされている(岩出市)
→確かに史跡指定前に京奈和自動車道についてはOKした。道路が通ること自体に反対しているわけではない。重要な遺跡を破壊してまで通す合理的な説明を求めているだけ。今回の要望は歴史的な観点から自由な立場で学術的に検討してもらいたいという要望。
・回答文に「・・・その権限はないものである・・・」とあるが、5月17日の委員会で保存範囲(検討対象という意味か?)を旧境内地全体としたので、高速部分についても権限がないとは言えない。
→根来寺に協議がなされたかどうかは別として、高速道路と旧県会議事堂の件については、委員会発足前から交渉されているので本来は計画に入れるべきものではない。また、その成果を全く無視して計画を壊す訳にはいかない。
→このような中でも当委員会ではこの問題を重要視して、国交省に数々の検討依頼を行ってきた。実際の所、現段階まで計画が進んでいる状況では、(ルート変更等の)大きな変更は困難。景観への配慮等、細かな要望を実現してもらう。
・(座主からの伝言で)旧境内の結界、その地番、どこを指定候補とするかについて学術的に検討した計画書にしてほしい。
→根来寺の意見も聞きながらこれから本格的に検討する内容。ただし、地番については実際の指定の際に必要となる内容で、この委員会で取りまとめることはしない。
・重要な委員会なので出席を希望していた委員もいる。これらの委員が出席できる日程調整はできなかったのか?。欠席している委員の意見は聞かないのか?。
→最も委員が集まる本日に設定した(岩出市)
→欠席委員には申し訳ないが、本委員会で回答文を承認する。欠席委員の意見は今後に生かしていく。
(2)保存管理計画(案)について
・計画策定の対象範囲は計画書の前の方で言及すべき。
・コンサルのたたき台である紫の一点鎖線範囲(A3資料2枚目参照)で良いのか、その外側を部分的に拾うのかは今後の検討による。
→旧境内地全体が範囲ではないか?
→一点鎖線範囲以外でどこを拾うかは今後の検討内容である。西側は改変されたところが多く、旧県会議事堂、市の駐車場もある。このあたりを見ながら検討を進める必要がある。

◆ま、よくわかりませんが、うかがえる範囲で論評を。京奈和については、お寺は高速道路が通ることは了解したが、実際の具体案が出てきてびっくり、こういうのとは聞いていない、ということでモメているようである。保存管理計画については、紫の一点鎖線なるものが現時点では不明ながら、やっぱり事務局案としては、絞ってきたものをコンサルに描かせたようで、話がちゃうやないか、という意見も出ているよう。

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雲楽
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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