人を幸せにする人になろう

7月16日、しつこいですが郷

◆月曜日の海の日、バイト2人にも出勤してもらい、和泉市史の仕事を進める。図面は最終段階、自分も「郷は領域であ0498c376.JPGる」に参考文献を散りばめる。その過程で、けっこう決定的な史料を見つけたので報告する。
◆法隆寺の資財帳だ。そのなかに「山林岳嶋等」のリストがある。大和国には3箇所あり、平群郡屋部郷の1箇所、平群郡坂戸郷の「岳」1箇所、添下郡菅原郷の「深川栗林」1箇所が、河内国では「日根郡鳥取郷深日松尾山」1地、摂津国では「雄伴郡宇治郷宇奈五岳」1地とある。四至から現在地の比定も可能であろうが、山岳等の規模はあれ、それぞれ所在地の郷が記されていることは無視できない。『播磨国風土記』をあわせれば、もう郷域があるとしか考えられませんね。
◆弥永貞三を読めば、もう洗いざらい、やられているのかもしれませんね。あと、郷里制についても、けっこう書きました(岸俊男をまっとうには読んでませんが)。郷里制導入は、50戸一里を放棄する、ということだ、と。人間は里で把握しようとした、が土地の分割はもうや~めた、ということだろう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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