人を幸せにする人になろう

さて12月19日

◆橋下市長の勇退。しばらく前には府?自民党の方針変更で、府・市両大学統合案が可決見込み との新聞報道。昨日の教授会でも冒頭おそらくそんな話になったのだろう。頭のところ、博物館実習展でパネルを作っている履修生等の仕事作りで、いなかったが。共通教育をどうするか、教室のキャパとか、そういうことが現実問題では大きいのだろうが、学部教育はそう変わりなく移行できると思うが。いよいよ進んでいくことになろう。
◆このところ気になる新聞記事を見ても、マメに切り取って保存することができていない。数日経って古新聞をめくる気力もない。なので、その時の引っかかりだけで流れていくのはよくない。博物館実習展で、戦前の「大阪商大事件」を勉強させてもらっています。マルクス主義経済学者はどこでも目をつけられていただろうが、自由主義的な考え方、あるいは反戦・厭戦の気風となると、大学によって差はあろう。しかし大阪商科大学では100人くらいの学生がケルングループの運動に参加しているという、そこは客観性が必要であれ、全国の大学でもレジスタンスの隠れた拠点になっていたわけです。しかしやがて特高に目をつけられ、30人くらいが治安維持法違反で検挙され、取り調べを受けた者が60人くらいはその外にいるという。
◆そして戦後、大学から追い出された教員の復帰、当局に協力的だった教員の排除という、大阪商大の戦後処理、これもまた面白い。学生等が集会を開き、ただちに辞職させるべき者3名、辞職勧告する者8名といったことを決め、学長に提出。大きく報道され、影響は大きい。教授会も、GHQそして文部省からの復職させる方の対応とともに、逆に出て行ってもらう者の取り扱いにもおよぶ。こうして大阪商大では半分がいなくなり、新たに若手の研究者を採用し、それは1949年の大阪市大へ移行する。広川先生の言でいくと、戦後、大学の民主化、戦後処理で、ここまでのことをやった大学は、全国的に見ても特筆すべきと。
◆京大法学部はそれはそれで大変だったろうし、滝川事件報復人事が行われたとも。大阪商大では単科大学だったのでそこまでだが、京大でも他学部のなかにはいろんな思想の人がいただろうが、戦後の刷新というのはほとんどなかったのではないか。東大とかは・・・。
◆まあよい。仕事、

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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