人を幸せにする人になろう

ひさしぶりに岸和田に

◆1月23日岸和田市の文化財保護審議会だった。ここのところ行けていなかったので久しぶり。岸和田との088a1d4f.jpg縁も複雑で、摩湯山を測量して縁ができ審議会委員になったが、岸和田古城跡の保存問題が起こり、岸和田市の教育委員会を批判して、立場はビミョー(今日、どうなっているか見に行くと、当初計画のマンションではなくなり、分譲されていた。写真右下)
◆あんまり時系列的に覚えていないが、岸和田古城跡の保存問題がほぼ終戦した段階での保護審が最初の出席で、古城跡問題、およびこんなことがもう興らないようにマスタープランを!と発言するかとも考えていたが、結局、噛みつかずに終わった。そのタイミングの審議会ではもうエエという感じだったか・・・。b4955752.jpg
◆岸和田の保護審は、とにかく都合が悪くて欠席したり、あんまりかみ合ってこなかった。久しぶりの出席で、庭園の登録、天然記念物の解除、市指定された五風荘の報告だった。
◆さてと、五風荘は、岸和田城二の丸にあって、古城保存問題の時の近世岸和田城がなんで国史跡になってないのか、というからみで前から知っていた。昨年度、これをがんこ寿司を指定管理者にして営業させるという話になり、それが適当かどうかという議題になった。その時の会議も欠席だったのだが(この欠席は申し訳なかった・・・)、少し考えたことを覚えている。あんまり覚えていないが、「指定すべきやろ」と思ったかすかな記憶がある。1018a150.jpg
◆結果的には、登録から市指定にして(庭園と建物)、なので現状変更をしないということにし、実際には営業のための改装が必要なのだが、最低限の範囲にして既にオープンしている。審議会は機能しており、市が指定した上でのことで、よいのではないかと思う。非常に多くの人が訪れ、岸和田城への入場者も増加したという。がんこの最近の路線の一環だが、古い建築物などを取り壊すのでなく今日的に利用されるのは、一方で文化財的な価値を損なわないようにすれば、いいことですよね。営業なので、ちょこちょこ直したり付加されたり変形される虞があるので、なにかと意思疎通を図っておかなければならないが。
◆もうひとつ、大阪府のミュージアム構想のなかで、事業が採択されたと。やってるのは、岸和田市でもたぶん市長部局かなんかのようで、市教委も担当を会議には送り出しているが、どうもやろうとしていることが、教育委員会からすると首をかしげることだという話だ。事業の柱は岸和田城がらみらしく、これまで府史跡として府と相談しながら環境整備を進めてきたが、そこに売店を建てるだの石畳にするだのという話が進んでいるようで、「ちょっと待て」ということらしい。府史跡岸和田城の工事は府教委の許可事項であり、相談しながらやる必要があり、文化財指定されている以上、文化財の保護の観点から判断される必要がある。実際的には、市教委がやっていることであり、岸和田市内部でもっと教育委員会が大きく関与すべきであり、大阪府もちゃんと府史跡としてどうあるべきか、自分で考える必要がある。

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HN:
雲楽
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性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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