人を幸せにする人になろう

三者面談

◆1学期の三者面談に行った。うちは「勉強しろ」とほとんど言わない。まったくの放任。おまけに生活面もホリホリ。
◆娘は1年半前に買った液晶テレビでサスペンスドラマをすべて録画し、すべて見ている。中3にして、ドラマで描かれている人間模様のあらゆるものを知っている。刑事物が好きで、警察官になるとか、科学捜査員になるとか、そんなことも言っている。とはいえ、けっこうまじめに勉強しているように見える。やることはコツコツやってる感じ。英語が苦手なようで、「苦手は作るな、英語をとくにやろう」と言っており、本人もやっている。中間考査よりも期末考査で伸びてきたのも成果。三者面談でも、なにも言われなかった。けっこう個性的で、おもしろい。あんまり言うことはない。
◆問題は長男(高2)である。ゲームだ。まあいいのだが、なにもやりたいことがない。理系だ、というくらい。成績は悪くない。むしろ娘よりも高い。けども先生も匙をなげた。お前はつかみどころがない、何を聞いても、やりたいことが出てこない。そうなのだ、いまどきの学生。なにがしたいのかわからない。しかし、それはわかっていたので、最初から、それでもいい、大学に入ればいろいろ刺激はある、そっからでいいとカミさんとは言ってきた。それもあいつの人生だ、とも。しかし、今日の三者面談で、ちょっとイジラなあかんかな、と。
◆それで、「別にとくに何か勉強したいものがないなら、大学にいかんでもいい」と言ってやった。そんなこといきなり言われても困るわな。で、新聞から理系関係の記事があれば、これを読め、といったことを少しずつやろう、そう思いながら帰ってきた。さっそく「燃料電池の可能性」についてA4一枚のレポートを今日中に提出せよ、と宿題を出した(昨夜、けっこうマジメにやっていた、添削せなあかん)。別になにか方向付けようというのではない、考えて選択するのは本人。ただ、いろんな分野があり、いろんな研究があり、いろんな研究者がいるということは知っておいてよい。そこで、新聞記事などをネタに、読ませ、プラス書かせるということをしてみよう。
◆いまの子は本を読むこと、まして文章を書くことの訓練が足りない。世の中、そんな日本語の基本よりも、英会話というばかげた風潮の時代だ。まとまな、わかりやすい、第3者に説明できる文章修行が大事である。どこまでできるかわからんが、すこし、長男のために時間をとって、刺激と緊張をあたえよう。別に大学進学時点で「なにか」が決まってなくてもよいが、まったく何もないのでは困る、肥やしを仕込んでおくことが大事だろう。

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HN:
雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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