人を幸せにする人になろう

9月11日、今日は・・・

◆教室会議に出て、そこで教授会は休みますと断りを入れておくことはできたのだが、今日はそのあとにも会議があり、教室会議後に現場に戻ることをやめた。
◆で、問題文になるような題材を選んできたものを協議する、というもの。わたしは、まず文科省に抵抗して、人文学はこう重要だみたいなことが書いてあるのを探そうと思っていたわけだが、図書館にこもればよいが余裕もなく、まあ身近なものから選ぼうとする。で最終的には高橋和己を選んだわけです。学園紛争のゴタゴタから60年安保を回顧し、その間の変化を書いたもの。民主主義の問題、ベトナム戦争の問題、それに荷担し、また経済的利益を上げ、樺美智子、佐藤首相訪米反対の中で死んだ誰それ、そしてもう一人、いかに死因が隠蔽されたか、またそうした死が、人々のなかで怒りであったものが、隠蔽が効を奏したというべきか、特異なものとして遠くなっていくことなどを書いている。
◆むろん、現在を意識しているわけです。題材をいまの安保法案問題にするわけにはいかない。が、まるで同じなわけです。アメリカに指示されたことをやり通さざるをえない政府、あるいは与党が、どんなに国民が反対しようが、通していくこと。反対運動を圧殺する姿勢、よく似ているわけだ。むろん同じではなく、学生運動も落ち着き、イマドキの学生はだいぶ昔とは変わっているのであろう。が、彼らがいま、先頭に立って安保法案に反対の声を上げているのだ。1960年という時代とはだいぶ異なっているいま、そうした様々な運動も多くは実を結ぶことのない経験が積み上がり、徒労感、何をやっても変わらんという意識の蔓延する現在において、55年経ったいま、若者が声を上げているということの画期性、そこが違う。橋下はたいした数やないと言ったという。が、一度、そこに身を置いてはどうか。どういう人たちがどのように言っているのか、出かけて、見て聞いたらよい。政治屋のヤジと一緒にするな。政治屋の駆け引きとかポーズや、そんなものではない普通の人々の声であるということがわかるだろう。参加人数が増えているように、潜在的な広がりはもっとあるわけだ。なにせ世論調査では半分を超えているんだから。
◆菅官房長官は最高裁がいちばんだと、で、あまりちゃんと調べてないが、ラジオで国会での発言を振り返っていたが、たしか「その枠組みで進めている」みたいな発言をしていた。安保法案について最高裁は合憲との判断なんかしてません。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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