人を幸せにする人になろう

光合成

◆3月18日、大阪市立大学重点研究の今年度総括報告会で、15分の発表をする。ほんとうは、次年度以降どうするか、いまのままでは、各自が好きなことをやっており、これでは共同研究にならないわけだ。学問的な成果物(ちまたの多くのシンポジウムの記録でなく)を明確に目標に掲げ、各自の研究はほっといてもやるから、そうではなく、やはり共通の研究のなかである部分を分担して進めていく必要がある。オレはこういう提案がある、という中身にしたかったのだが、前半部の、今年度、実際になにをやったか、の部分で息切れして終わってしまった。もうひとつ、これまでほとんどなかった大阪市とのタイアップがこの3月末に実現するので、これから共同研究を具体的に考えていくことになるのだが、そのワーキングに入っているので、たぶんそれが核になっていくだろう。なので、いまの段階では、具体的提案がまだ煮詰まっていないことにもよる。
◆さてと、この成果報告会に複合先端研究の理学部の先生2名が加わって(ジョイントをめざしているらしい)、彼らの報告を聞いた。それによると、鉄や銅といった普遍的金属を触媒とする光合成による燃料電池でエネルギー問題を解決しようという研究をしているとのこと。諸外国がやはり先行しており、日本はやや遅れているらしいが、これに大阪市大理学部の複合先端研究組織が取り組んでいる、ようだ。これは夢のようなプロジェクトだが、実現可能なように聞こえた。JSTはじめ、膨大な研究費を獲得しているのだという。化石燃料にも原子力にも依存しない新しいエネルギー源ができれば、これは世界を救うことになる。レアメタルや資源産出地に限らない、どこにでもあるもので燃料が獲得でき、かつCO2も削減されるのだ。その実用開発に期待しよう。
◆なお終了後、同僚の早瀬先生が、原子力問題で書評を書いていると教えてもらった。さっそくにコピーして読む。教室旅行で、若狭明通寺のご住職の話を紹介したが、そもそもこの企画を持ち込んだのが早瀬先生である。この先生、紀伊国屋の書評ブログをやっており、1週間に1冊の書評を書いている。すさまじい読書量である。アドレスを示すので、興味ある方はご覧下さい。http://booklog.kinokuniya.co.jp/hayase/

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雲楽
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男性
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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