人を幸せにする人になろう

兵庫県の歴史文化遺産

◆まあ書ききれはしませんが。兵庫県の「歴史文化遺産」という言葉、これは使わせてもらおう。世間一般では広く「文化遺産」の方が使われているようにも思う。人間の活動が形成してきたもののすべて、これは広義の「文化」ですよね。かなり幅広く捉えうる。一方、実際的に主に取り扱うのは、遺跡とか神社仏閣、近代建築、街並み、文書などなど、歴史的に残されてきたもので、しっくりくるのは「歴史遺産」。
◆要するに、文化財専門職が相手にするのは何か、ということ。文化財でもいいんだけど、指定物件?というイメージがつきまとい、狭いわけです。なので、「歴史遺産」がいいのかなと思うが、文化>歴史だろうし(突き詰めればほぼイコールかも)、やはり狭義の感じがないではない。「文化遺産」には、狭義の文化(文学とか音楽とか)でなく、広義の文化、すなわち人間活動により生み出されたすべてという意味合いをもたせうる。とはいえ、「文化遺産」は文化遺産で、能とか文楽とか、といったイメージを引き起こしやすいし、歴史をつけたい気持ちはぬぐえない。
◆兵庫県が「歴史文化遺産」という言葉を採用した経過の中でも、いろんな議論があったことだろう(それは知りません)。文化財の専門職が扱うトータルとして、「歴史文化遺産」というのは、いいんでは、と思った次第。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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