人を幸せにする人になろう

国会議事堂前

◆今日の新聞で、国会議事堂前の記事を読む。昨年の7月だったか、国会議事堂前のデモに参加したときのことを思い出す。憲政記念館というところにも初めて行く。TPの基準点もあるのだとか。
◆で、しばらく前に辺見庸が書いていたことを思い出していた。安保法案に反対するデモに、おじいちゃん、おばあちゃんから、学生まで幅広く集まっていることに、世論の幅広さを感じた。大阪の集会には行けてないが、ラジオで若者の声を聞いたことも、ここで書いたことがある。で、ここでいいたいのは、お行儀のよさ、なのである。機動隊の車両がならび、あくまで歩道の範囲で、しかも通る人のためにロープだったかが張られ、その範囲の中でやっていることの違和感。管理されたデモ。国会に乗り込もうとすれば、ひきずりおろされ、叩かれ、逮捕されるのだろう。誰しもそんなことは望まないわけだが、道路がそんなに大事か。少なくとも幅50mの道路全体を集会のために使わせてもいいだろう。辺見の、そういう管理されたデモの姿に、国家権力に反対する怒りがホンモノだろうか、という違和感の表明に、近いものを感じたことを思い出す(そう、保守側の再軍備への熱意はもっとすごくて、こんなものでは抵抗できないだろう、とか書いていたな)。
◆なんぼ声を上げても、閉ざされた国会の中で、委員会採決がなされ、アベなんぞが裏から車で、そんなデモなどヘでもないと退出する。そういう姿に、声を上げることは大事だが、なんとも影響をもたらさない、このデモは何だろう、とも。声をあわせていると、その一体感はえられるものの、そういう満足でなく、せめて正門に貼り付いて、議事堂内部の人間に声が届くように叫ぶことはできないのか。封鎖され、警察にとざされ、その枠内でのデモと、60年安保との違いである。
◆頭のなかは未整理だが、あの頃、自衛隊の存在を考えたことを思い出す。9条と自衛隊の矛盾である。戦争放棄の理想は正しい、それと現実の日本の防衛力とのギャップである。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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