人を幸せにする人になろう

圃場整備事業の推移

8a505b0e.jpg◆朝日2010年2月1日朝刊に、土地改良事業(要は圃場整備)の年次別推移グラフが示されたので掲げよう。80年代以降の異常な伸びが明瞭である。
◆新聞の趣旨は政権交替にかかわる地殻変動を順次取り上げるもので、民主党になって前年比63%減と大幅ダウンとなり、政権交替の影響がモロに出ていることを取り上げたものだ。野中広務の言うとおり、政争の具にしてはいけないだろう。土地改良が必要なものもあるに違いない。しかし、自民農水族と農水官僚が結託して、全国の農地をいじり倒してきたことは確かな事実であり、それがおおよそ終わってきているということもあるが、ようやくストップがかかったわけで、見なおされるのは当たり前だ。
◆80年代に異常に伸び、それにウルグラウンド合意が拍車をかけた。その結果はいかに。効率的な農地ができあがったのか。農民は事業終了後の換地を受けても、自分の土地が1枚ではなく、数人で同じ土地を分け合うことになる愚を聞いたことがある。自尊心ややる気をそぐ。また実際にどれだけ耕作されているのか。そうした検証がなされてしかるべきだろう。
◆これだけの予算があれば、農業を支える人々の高齢化を見越し、将来に向けて、いかに農業を継承し食糧自給率を上げていくかという明確な目的の上で、田圃をいじるだけではない政策が実現できたはずである。しかし、結果は、金が土建屋に流れ、政治家にバックされ、そうした予算は国債でまかなわれ、これからさきわれわれが負担し続けなければならない。

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雲楽
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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