人を幸せにする人になろう

貧困の解消・格差の是正こそ

◆前にも書いたが、子供の学力と親の収入は完全に比例しているという。日本の子供たち、大阪の子供たち5718384b.JPGの学力低下、それが那辺に原因があるか、この記事はよく示している。教育基本条例を前に公立学校の先生たちは「学力以前の問題」が等閑視され、問題意識のギャップを感じている。まともに食わせてもらえない子供たち、コンビニの前で何か食っている子供たち、家庭は貧しく、片親も多く、ほおって置かれる子供たち、彼らをどうにかすることを考えるのでなしに、政治主導で教育目標を定めて教員を動員して学力を上げよおったって、そうはいかないだろう。
◆自分の子供の学校の成績分布を見ても完全に2極化している。ひと山じゃないのです。健全な中間層のいる正規分布を示さない。できるやつは高い側の山を形成し、ぜんぜんついていけない下部の山がもうひとつある。これは全体にも敷衍できるだろう。もうちょっと規模の大きいデータでも、よくよく見れば2山が重なっているのでは。全体はと言えば、学力は大きく後退しており、一部のみ高い側のピーク集団を形成する。橋下の主張するグローバル社会で世界に伍して日本を引っ張っていけるリーダーの育成など、はたまた公立でも始まっている中高一貫教育のエリート養成など、この2極化をさらに増進させようというものだ。日本を支える普通の人間、中間に位置する大多数が失われ、エリートと落ちこぼれ集団の形成をさらに促進させるだろう。いずれ反乱が起きるのではないだろうか。
◆大阪の犯罪の高さも完全に相関するだろう。エリート教育の推進は、結局は生活保護費の増大、犯罪の増大、治安の悪さ、交通事故の多さ、そうした問題をかかえこむことになり、経費はかかるし、大阪に住みたくない、こわい、そういう見方にもつながっていく。
◆どれだけ、1人1人がちゃんした働き手になるか、ということだ。そのもとが貧困にあることは明々白々、とすればそこに手をつけることこそ本筋。雇用対策でしょうね。府知事選・市長選が近づいてきたが、そうした論点は出てこない。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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