人を幸せにする人になろう

陵墓のトレースと3D化

◆前にも書いたかもしれないが、今年、福武財団のお金をもらい、陵墓のトレースを進めている。でき次第、3Dの発注をする予定で、ようやく、箸墓と西殿塚を入れた。トレースは、茶臼山、行燈山、宝来山、五社神、仲津山、ミサンザイ、御廟山、大仙、ニサンザイ、白髪山、ボケ山、と進行中だ。
◆しかし陵墓図は、堤の内側斜面の等高線がなく、また周囲も田んぼの区画と単点の標高データくらい、そこは、こっちで復元的に等高線を周囲へのばしてやらなければならない。ほんとに正確にやろうと思えば、現地調査が必要だが、そうもいかない。そこは墳丘をとにかくきちんと仕上げ、堤より外側の精度は、まあ大きく誤らない程度で致し方ないと思っている。
◆そんなんで、学生にまかせて墳丘はおおむね時間に比例して仕上がっていくが、3Dの発注までいくには、周囲の検討、全体のチェックとなると、こっちの仕事となり、そこまでこぎつけていないものが多い。なんとか、年度内に、ほぼ主要なものについて終えたいものである。
◆で、これまでは単発で、その時ごとで斜面やテラスの色の仕上がりも違っていたが、今回は、統一仕様で整えることをめざす。基本は1500分の1とし、高さは水平距離の2倍にやや強調し(そうしないとペチャンコ)、色も指定した。そしてデータをホームページを作って公開っと、いきたいのだが。
◆大仙もミサンザイもだいたいできてきて、あとの大物は誉田御廟山、先週からとりかかっている。
◆あと、堺市の世界遺産のホームページで、百舌鳥古墳群の3Dがあるのだが、よく見ると、墳丘はわりあい適当で、周囲も地形が反映したモノではない。百舌鳥も古市も、地元の方が、大阪府の3000分の1地形図から1m等高線の地形図を作ってくれているので、それに陵墓を載せれば、将来的には、古市・百舌鳥古墳群の高さ1mの精度によるちゃんとした3Dの作成も夢ではない。そこまで目指そうという気になってきた。そうなると、陵墓だけではないので、それ以外の古墳の測量図もやっつけなくてはならなくなるが・・・。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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