人を幸せにする人になろう

2010年12月14日和歌山大の藤垣元治研究室を訪ねる

◆和歌山大学システム工学部光5d5a8652.jpgメカトロニクス学科の藤垣元治准5c95a49a.jpg教授のところをカミさんと訪ねる。カミさんはJAXAのミッションで、膜面の波動を計測するためにこの研究室に出入りをしてIMG_1784.JPGいるのだが、そうした非接触の高精細計測を手広く手がけている研究室だ。レーザーではなく、なんだっけ、プロジェクターで格子を投影し、その波長を変えて、それを解析して点群データをえる。計測できるのは10㎝×7㎝で厚さにも制約がまだありそうだが、ほぼ実用化されている。
◆これにうちの考古資料を提供しているわけだ。前から行きたかったが、都合がつかず、今回が初めて。ソフトもむろん独自開発だが、資料を計測台に乗せると、数秒で終了し、画面で石器や土器の破片の陰影図が浮かび上がり、点群データもエクセルに落とせる。誤差は10ミクロンだとか。アハハ、こっちはディバイダの針の太さや鉛筆の太さ、0.何ミリくらいのもの、土器にいたってはもっとだろう。石器であれば、両面計測して統合するのはまだできていないが、片面でも平面のデータは正確だし、断面も任意だ。むろん剥離面をOpenGL_3.jpg線で分割してこその石器の実測図だろうから、この画像そのままとはいかd2a77f5a.jpgないかもしれないが、しかしモノによりけりだろう。簾状文をどう描くか、約束事はあるようで明確でない。上場と下場があり、そこに木目の平行する条線がえがかれる。こうした文様を、いがんでようが波打とうがそのまま忠実に図にするのがいまのスタイルだが、それに労力をかけるのも、もうやめてもいいかもしれない。絵にしてこその認識、モノがわかる、というのも確かだが、膨大な発掘データをすべて同等に図を書くのか、という問題はあろう。
◆3次元データおよびその画像が、報告書のスタイルを変えていくに違いない。

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雲楽
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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