人を幸せにする人になろう

2010年12月12日伊勢

◆朝8時、天王寺発。今回は修論・卒論組は来るなと言って、3回生と行く。ほぼ2時間でたどりつく。caaa70b1.JPGad92301f.JPG
◆まず外宮。けっこう人が多い。それから猿田彦神社。内宮に行こうとするが道を間違い、やたら駐車場がいっぱいなので、少し距離のある駐車場に置いて、参道をめざす。
◆驚いたね、こんなにも人がいるのか、と。伊勢神宮は小学校の修学旅行以来だ。ちなみになんで伊勢神宮かといえば、学部生が行きたいといったから。門前町の研究をしているヤツは伊勢神宮に行くべきだね。人が集まるところ町ができ、金を落としていくことがよくわかる。それにしてもこの人の多さは・・・、と思っていたら、今年、急激に多くの人が参拝しているらしい。なんでだろう。
◆赤福を食べて、伊勢うどんを食べて(橋本家では不人気)、内宮へ、参拝する石段は人が列をなしてならんでいる。ならびたくないので、脇を通りb5f9f61e.JPG、こっちは柵から中をのぞき込んで4999a4a6.JPG引き返した。
◆もうひとつ、古墳時代や7世紀や8世紀をかじっている者にとっては、掘立柱建物というものがどんなものかを知るには最適である。古い建築様式を残している伊勢神宮は参考になる。別にアマテラスにお参りしたくはないが、建物を見るのはとても勉強になった。
◆ついでなので、こんな機会でもなければ行かないと思うので、神宮徴古館による。玉纒の太刀とか、織器のミニチュアとか、これも沖の島に供えられたものとまったく同じようなものが用いられていることに、改めて感動する。藤原秀郷の奉納したという毛抜形太刀も見たかったが、常設展にはならんでいなかった。
◆そこから斎宮へ向かう。もう16:30くらいだったと思う。暗闇が迫るなかで展示を見る。斎宮の現場に行ったことがあるようなないような・・・。斎宮って、年に6日、伊勢神宮で祭祀a48c118f.JPGをするだけのために斎王が置かれ、500人ほどの役人その他がここで勤務していたんだって。5a51e668.JPG
◆最後にどうしても見たかったので、10分の1模型はどこかと訪ね、暗闇の中、見に行く。この史跡整備は1990年代後半に三重県がプランをもってきていたもの。そういうトンデモナイことをやることは知っていたが、できたものを見たことがなかったので。これには条坊風の街路があったことがわかったことも大きかったようだ。それで四角い区画が10分の1で再現され、発掘で内部構造がわかったいるものについては、上に建物模型を置いている。バレやしないと思って上に上がって見ていると、隣の体験館から人が出てきそうになったので、あわてて降りる。
◆時間があれば、松阪の宝塚古墳群に行きたかったが、そんなんで無理、帰る。

◆伊勢神宮。年寄りばかりでなく若いカップルも多い。これはこれで0c99417b.JPG社会43f6a0ac.JPG学的な分析が必要だろう。ナショナリズムでなくアイデンティティの確認みたいなものだろう。遷宮には莫大な経費が必要で、その集客にも成功しているといえる。観光地ということだ。天皇を現人神などとは考えないであろう・・・。
◆日本にも王がいて、のちに天皇とよばれ、それが今日まで続いてきた。敗戦時にこの王制を廃止しなかったわけである。いま残る王制は、どことも統合の象徴として形をかえながら存続しているわけだ。あってもなくても違いはないと思うが、そこは形とはいえ、「陛下」なんて言葉が生きている国と、王制を廃止した国の民度の差はあるわな。外圧や革命がなければ変わらないだろうから存続していくだろう。なんとなくモヤモヤしているのだが・・・

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HN:
雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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