人を幸せにする人になろう

アンダルシアの旅(22)要塞の島に渡る

◆ここはまあ、言ってみれば潮岬みたいな突先の地点(潮岬は対岸はないが)。隅部に島があり道が取り付けてある。cd538216.JPGいまどういう所管か知らないが、スペイン軍の管理地みたいだが、もはや使ってc6d8e7a9.JPGいるわけではなさそう。灯台の管理と、一部倉庫として使っているくらいみたい。入口は封鎖をしているようではあったが、脇からは立ち入れた。
◆ともかくも、まずこの道路を進んでいくのが難儀。南からの暴風にさからって前へ突き進まないといけない。ほんとうに体が時にもっていかれる。外国人夫婦がいたが、旦那はオレと同様、島をめざして進むが、奥さんは風と吹き付ける砂粒に負け、最初のところで断念し引き返していた。天気がよければそんなでもなく、ことさら大げさに言うほどのこともないのだろうが、今日の天気ではそうなる。
◆島の内部に入る。いつまで軍の施設として生きていたんかな。まあ第2次世界大戦までなんでしょう。そのあとの
d642de81.JPG現代的な新しい施設はない。1945年でストップしているんだろう。兵舎みたいな建物eb77dad3.JPGがいくつかと、島のまわりに砲台が各所に配置されている。北側をめぐるも、南側はながめるだけにしておいた。朽ち果てた大砲が残っている。ツワモノどもが夢の跡。真ん中に、迷彩色に塗られた巨大な大砲があるが、これっていつのもの?。雰囲気的には第1次世界大戦か。
 

アンダルシアの旅(21)タリファの城・旧市街

◆さて、どうしたもんか。アルへシラスに行く?どうやっていくのだ、バスか?、たとえたどり着いても、むこうのフェリea5e83d1.JPGーは動いているとしても、あっちは3時間の船旅らしい。そうなると帰ってくる自信はない。タef4a3d37.JPGバコを買い、どうするか考えるが、まあやめとこう。まずab4fdb98.JPGは、せっかくなので、タリファ自身を歩いてみよう。腹ごしらえをと思ったがカフェに寄る勇気もない。旧市街の城壁はかなり残っているようだ。フェリー乗り場からぐるりと時計回りに城の外側をまわる、途中、旧市街に入り、城郭都市の内部を味わう。街路はあんまり変わっていないのかもしれないが、そこは現代都市になっており、過去の雰囲気はない。まずそんなに大きくはない。
◆そして街の中心部をバス乗り場に戻るのではなく、海岸沿いの来た道を引き返す。
 

話変わって

◆息子はいつから東京に行くんだろうか。もう鍵はもらっており、最低限のものはネットで発注、配達日があるので、それに間に合うように、ま、行くであろう。それがいつかは知らんが、親2人はスペイン。あとは1人で生きて行け。たぶん、29日とか、30日とか、かな?

アンダルシアの旅(20)タリファでフェリーをめざすが・・・

◆バスが着いたのは完全に郊外。そう大きい街ではないので、歩いて行けるが。西側には大西洋の青い海、リゾーa6011478.JPGトマンションみたいなヤツがずらっとならんでいる。たぶん、あちこちから夏場の2か02e35f48.JPG月とか借りて過ごしたりするもののよう。
◆まあ、地図もないので、海岸に沿って進めば船着き場にぶち当たるだろう。フェリーの時間も調べていないが、日に4~6便くらいという『地球の歩き方』の情報のみ。ジブラルタルは有名だが、先端部の西側にあるタリファも先端部で、むしろアフリカとの距離は近い。タッチの差で船に行ってしまわれたらシャクなので、足早に浜辺の脇の道を南下する。岬のところに島があり灯台がある。そこまでは浜辺が伸びているので、そのむこうらしい。
◆岬に近づくと、ものすごい風。島に渡る取り付けられた道の手前、つまり陸の隅部に要塞が見えてきた。なんてい
9b363c3f.JPGうのかな、トーチカ?。コンクリートで固めた大砲の横長の砲眼が空けてある。これは1378f7e2.JPGいつのものなんだろう。その昔から砲台はあって、それが19世紀・20世紀と進化していったものかも、とにかくここまで来ると、砂が風に舞い横殴りで顔に当たっていた痛いくらい。サングラスをしているからいいが、同じような観光客の人々は顔を風上にむけられない。
◆港らしくなってきた。隅部を回り込んで東へ進むと、めざすフェリーが見えてきた。でかい。さて、何時発だろうと期待を胸に、フェリー乗り場に向かう。車のある人、ない人で窓口が違うようだ、くらいで適当に声をかけると、へ!、何て?、ない、だめ、売り切れ、いや天候悪く欠航が決定したらしい。アルへシラスへ行け、とまあ、こんなことを言われたらしい。がちょーん。
◆とういう次第で、ここまでやってきたものの、モロッコに渡ることができないらしい。ちゃんちゃん。

アンダルシアの旅(19)タリファにむかう

◆10:20カディス駅に着く。ぶらりと外に出た。「インフォメーションに行き、バスターミナルを聞いて」と思いながら歩いていくと、駅の2e4803fc.JPGすぐ横がターミナルであった。緑色のアンダルシアバスというのがある。2fa69a3c.JPG
◆窓口を見ると、行き先と時刻表がある。タリファ行きの次の便は10:15に出たばかりで、次は1時間後の11:15。無事に切符を買う(9ユーロ)。
◆すこしの間、カディスの町のはしっこをぶ~らぶら。港があり、市庁舎があり、広場があり、店がならぶ。バスターミナルに戻るも、どのバスに乗るのかわからん、バスの前には行き先は出ているのだが、だいたい乗り場でさばいている職員がいるので聞くが、わからないようで窓口に連れて行かれ、実は11:15の便が急遽取りやめになったとかそんなのかと思いきや、到着が遅れて
5cb95949.JPGいるだけのようで、乗り場のところまで連れて行ってくれる。6023fdea.JPG
◆無事に乗り込む。快適であり、景色もよい。11:25に出てタリファ着は12:50、約1時間半か。中国人?かと思う若夫婦がいたが、バスの中でゲーム音がする。あほちゃうか。こんなところまで来て、バスの中でゲームせなあかんか!あと、長距離運行もするためだろう、バスにテレビがあり、映画を流している。わかるけど、邪魔である。
◆広大な畑地や牧草地のなかに不自然な高まりがあったりする。これが石室墳などの遺跡だな、きっと

アンダルシアの旅(18)スペインの鉄道に乗る

◆カディスまでは各停で35分くらい。電車の本数は多くない。あとで知ったことだが、近郊の各停と、指定のランクがい28571370.JPGくつか走っているらしい。準急とか急行とか快速とか特急とか、ということか。サンタマリアb96cbc6e.JPGとカディス間はごく近いので、あんまり差はないが、本数が少ないので、来た電車に乗る感じ。
◆直前にカディスをグーグルで見ていた通り、低湿地が広がる。そこに無数に溝が掘ってあり、水が溜まっているのだが、あれは何をしているんだろう。干潟というほどでもないのかもしれないが、干潟みたいなもんに手を加えようとしているのか、よくわからん。
◆車両に自転車が3台、各停の車両には自転車置き場みたいな空間がある。これ、日本にはない文化ですよね。
◆カディスはもとは島、それに細い砂嘴状の陸地が取り付き(自然のもんか人為か)、いまは陸続きになり、道路や
f407152e.JPG鉄道が続いている。イメージしたのは石川県の能登半島基部西側の砂浜。その向こうに青い海が広がっている。大西洋である。
 

アンダルシアの旅(17)カディスにむかう

◆アフリカに行くには、ジブラルタル近くのアルへシラスからか、西側のタリファからかのどちらか。日帰りとなると、ア319dceb8.JPGルへシラスからのフェリーは時間がかかるので、タリファとモロッコのタンジェ(15km、船bf19e02a.JPGで1時間)を選択。が、タリファへ行くには?。サンタマリア98a3ce9d.JPGからもバスが出ているかもしれないが、カディスに行くのが無難。フロントでカディスにはどう行くのか聞く。教えてくれるんだけど、英語力なく、よくわからんが、地図上でここかここかだと。それは鉄道の駅とバス乗り場ということだったらしい。
◆適当に近い方に行くと駅だったわけ。地図みりゃわかるやん、というところだが、フロントではじめてサンタマリアの地図をもらったので。
◆駅はまだ真新しい。自動券売機があって、カディスを選ぶと2.8ユーロ。まあ、簡単だ。カディスが終点ということもある。9:45発、地元の児童が大勢乗り込んでくる。
 

アンダルシアの旅(16)2日目(3月26日)アフリカをめざす

◆カミさんは朝から英語と格闘。本日13時が自分の発表、午前中に内職すると。まあ動画・画像中心で、なんとかe21b14e5.JPGなるパワポはできあがっているそうな。サマータイムということもあり、8時でもまだ暗いのに(逆に20時でもまだ明る016dae20.JPGい)、8:30から開始だそうで、午前は14時までだと。そんでもって2時間の昼休みなんだそうです。
◆8:10頃、朝飯、バイキング形式。そこで別れる。オレは部屋へ戻り、アフリカ行の精神統一。ぼんやり思っていただけで、またいつどうするか決めてなかったので、初日となると少し気合が必要。火曜日にアカンパニー(奥さん連中のツアー)、水曜日の参加者によるカディス方面見学会があることを知る。一定程度つきあおうとも思ったが、まあ、参加費はよしとして、基本的に別行動にすることとし、まずもって初日にアフリカ行きを考えるに至る。
◆まず時計をあわさなきゃ話にならん。1月の最後の授業時に8号館の教卓に時計を置き忘れ、結局出てこず、新しい電波時計になったばかり。で、時計の針の時間の合わせ方が、なんか特殊でできないのだ。が、リュウズをいじり、ボタンを押して、わずかずつ動く分の針を何度も何度もボタンを押して、なんとか現地時間8:50に合わせる。あとはカバンから置いとくものを出し、出発!


アンダルシアの旅(15)サンタマリアのホテル

◆フロントに行くと、大勢集まってきていて、日本人研究者はカミさんに声をかける。放散虫の構造研究はサイドビジ4b7912db.JPGネスなのだが、日本でもっとも先端を行く画像を撮り、それを模型にして、研究者を喜01786816.JPGばしているそうな。この辺の話は長くなるのでやめるが、みな、学会でカミさんの画像を見て、CTを撮ってくれと頼みにくるそうだ。請け負いません、自分で撮るか、ちゃんとした弟子を送り込んで、自分でやるようにさせているのだとか。そうしないと自分の時間がなくなるという。それでも、つきあいの時間は生じるが。まあ、そんなんで一定のチームができあがっているらしい。
◆部屋に入り、また階下に降りると、東北大の先生が話しかけてくる。よくしゃべる。そして、なんというのだろうか、要するに受付。オレも登録されている。国際学会には、外国人は奥さんを連れてきて、一定の金を支払い登録し、ダンナが学会中、奥さんらのツアーなどがあるんだという。オレらの場合は逆なわけだ。それで、火曜日にツアーがあるが行くかと聞かれる。103847c2.JPG男はあんた1人だと。こうした会話は英語だが、ハナから聞き取る努力をしていないので、何を言ってるか皆目分からん。
◆そして21時からレセプション。ワイン、特産のシェリー、ビール、うまい食い物、パン。一通り呑み、ばくばく食う。東洋大の兄ちゃんが親しく話をしてくれる。オレはまあ浮いているわけだ。が、そこそこ。兵庫教育大の人もやってきて(この学会に出ている、この種の業界、日本人が多いんだと)、加古川だというと、兵庫教育大学にも岸本が多いという話になり、それでもって、なぜか五社神古墳の話になる。興味があるらしい。4世紀末ですよと、そんな話をするとは思わなかった。

 

アンダルシアの旅(14)ロータリーという文化

◆たぶんヘレスに着く前だと思う。中の席だが窓に乗り出して見ると(もしかしてマドリッドかも)、新たな宅地開発がいくa017b087.JPGつか見え、街路を作っている。その違和感。交差点がみな丸いのである。ロータリーになっている。
◆空港からタクシー。新潟大学のおっさんと3人(見かけは五十川さんにそっくりである)。35ユーロ。ヘレスではなく、プエルト・デ・サンタマリア。タクシーから外を見ていると、畑地・牧草地、風力発電のプロペラ群。巨大な牛の看板(闘牛?)。たぶん有料道路を通り、サンタマリアに近づき降りるが、信号がほとんどないのである。あるのはロータリー。車の動きを止めず、回して、直交方向でも行かせるわけだ。日本にはない文化である。中国・朝鮮でも条坊だが、シンボル的なものを真ん中に置き、ロータリーになっているところは、西安でもソウルでも見たような。それに対して日本ではまず見ない。思いつくのは美原?ジャンクションのところだが、どうすりゃいいのかどドギマギしてしまう。むろん信号は0ではなく、交通量の多いところにはあるのだが、住宅街の交差点などでは、まず信号はない。それと電線もない。
◆ホテルは、モナステリオ=サンミゲルという。元宗教施設?。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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