忍者ブログ

人を幸せにする人になろう

明日から現場に入ります

◆2日の日曜日、朝から仕事をし、いま22時をまわるも、雑用を終えることはできていない。まあ、明日から機械掘削なので、1週間は様子見と調査区の整備ではある。この土日のオープンキャンパスの準備もあるが、それは前日ということで。天理大のレーダー結果の速報が来て、造り出しは北にかなり大きくなる模様。春の時に最後、けっこう細く抜いたが落ちが出なかったこととは整合する。が、では後円部との取り付きはどうなってんねん、というところ。
◆この1週間は、ほぼ上面の範囲をおよそ認識し、南辺と前方部側面とのコーナー部、西辺の彫り込み部、それとくびれ部設定が固まればそれでよし。後円部側は下段上面テラスと、造り出しの間の三角形地帯をどう美しく掘るか、明日から現地で頭をひねってみよう。
PR

戦後、1人、戦死しているらしい

◆帰りの飛行機、大阪上空で花火が上がり、なんかやっていると。直後、そうか今日はPLの花火だと。空港が込んでいるらしく、淀川河口までいきながら、ぐるりとまわり、2度目の関空、大阪湾岸沿いを北上する。そこからぐるりと南下し、奈良南部までいくんですね。そこから反時計回りに柏原上空にいたり伊丹にむかう。西名阪が見え、誉田御廟山古墳が見えるも、その手前でバッテリーアウト。
◆読む本をもっていなくて、吉川弘文館の本郷があったのでパラパラ。そうすると、戦後、1人、戦死しているのだという。朝鮮戦争に際して密かに「日本特別掃海隊」というのが米軍支援で送られ、そこで1人死んだのだという。

南九州型周溝

◆男狭穂です。埴輪の研究も進み、時期の区別はほとんどなく、系列差を有しつつ入れ子にもなっ ている、という。前面に周溝がないのは地域的な作り方なんだと。これはこれで容易に反論できない証拠固めがなされている。が、175mにもおよぶ帆立貝である・・・。それと、前後でもないとして2つあることをどう考えるか。前には、地域首長権の分掌を考えたが、造山・作山が別の見方になったので、後退した。が、太田天神山と女体山との関係なども残っている。
◆太田天神山と女体山って、ふつうに北を上に切り取ったに過ぎないですが、組み合わさり方が似 てますね。やはりペア関係のなかで考えた方がいいのでしょうか。

調査そして研究は進む

◆今回は、生目、西都原、新田原の最新情報という企画だが、それぞれ調査が重ねられ、図録を見 ると、編年表が更新されてきている。発表にもあったが、ほとんど5世紀以降とする見方に対して、そんなことはないとのマグマ、宮崎大学Y先生の徹底したちゃんとした測量図を作ろうというエネルギー、そして同時多発的にこれら3つの古墳群に対する調査が取り組まれ、ひとつひとつの事実が積み上げられ、編年表が更新されていく。メリハリなく配列されたものから、それぞれの位置がはっきりしてくると、ダイナミックな変化が読み取れるようになってくる。
◆最先端の情報を知らないことを痛感する。年々、認識が深められ、修正が重ねられていく姿を見ることができる。今回、こっちも王陵側の整理も進んだので改めてやったが、それよりも背景の話を組み立ててみる、ということに重点を置いてもよかったのかなと、反省。というのも、自分がやっている墳形の話を、もっとも積極的に受け止め、実際の地域の古墳に即して検討していただいたのがY先生なんだということを決定的に認識する。そんなことは、既にひととおり考え抜かれているのである。
◆王権側の論理に対し、地域での類似墳の拡散、それは前期の柄鏡のみならず、女狭穂を起点とする再編とか、関東でも同じようなことが言われているが、そういうアヤにこそ古墳時代の実相 を読み取るべきなんだろう。常にビビッドに最先端のものが波及するわけではない。むろんインパクトの強いときもある。しかし、そうした影響を受けつつ、またそれは小さくはないが、しかし地域内での序列を作ろうとする動きや、またそれが貫徹しない動きもあるのだろう。
◆自分のできることは何だろうか。こういう機会をいただき、現実の地域社会の実相を垣間見ておくということはむろん必要ですね。ひとつの地域の歴史は、そのなかで考えぬかなければならない。そういうフィールドをもっているかと問われれば、残念ながらそうではないわけである。しかしそこは、畿内というやや広い範囲であるが、それを対象に、大阪だけとか、奈良だけでもなく、横断的に全体像をどうとらえていくか、ということに向かう必要がある。
【追記】西都原全域のレーダー探査が進む。すごい・・・。地下式横穴はほぼ捉えられる。

西都原考古博物館2004

◆西都原の調査の委員をやらせてもらっていて、年に1度行くのだが、いつも学芸側の裏から入り、 調査を見せてもらったりする合間に、企画展を見ることが何度かあったが、ちゃんとぜんぶ、じっくり見たことがなく、この日、2時間くらい見てたのかな。ショップから始まり導入部、展示室と。投影映像もひととおり見た。博物館として何かと勉強になった。また独特の語りがあり、これには賛否あるようだが、コアがちゃんとしているなら、色があっていいのではないか。山の民のところとか、瀬戸内との関係とか、面白い。しかけもさまざま挙げればきりがないくらいある。味わいがありますね。8月1日の土曜日、そこそこお客さんが入っている。
◆研究所のところは、将来的にはどうなるかなと。展示と切り離せないとの考え方なのだろうが、モノの展示を充実させるという方向もあるようにも思う。その際は、やはり古墳時代を中心として、旧石器から古墳時代まで(ちょこっと古代)というのを維持しつつ、県下の資料を俯瞰できるような拡充もあるだろうし、古代以降の部分も取り上げていくということもあるかもしれない。

西都原講演会も終わり

◆金曜日は17:45の飛行機。雲が多く、明石海峡の写真も、讃岐の沿岸部や小豆島の写真も、撮ったものの雲海に近い。1時間で到着。暑いです。なんでも前日は西都市が37.5度と全国一熱かったとか。
◆宮崎市は近世城下町でもなく、近代以降に宮崎県の成立とともに新たに作られた都市だそうである。近世には、3つの城のある藩のほか、いろいろ細かく領地が分かれていて、天領も多かったという。
◆ホテルに入りすぐに懇親会。Hさんから台湾の博物館の話を聞く。タイペイ市の新市街が新平市となり、そこに十二なんとか遺跡という鉄器時代遺跡があり、国が発掘するも保存問題も起こり、一部は残っているようだが、そこに考古博物館ができ、年90万人を集めるのだという。とはいえ考古の学芸員は1人くらいしかおらず、教育普及系の学芸員が多く、考古や歴史に限らないさまざまな企画展や取り組みがなされ、多いときは1日1万人が来るのだという。一方でタイペイにある国立博物館は金はかかっているが面白くはなく、博物館を使った積極的な活動を新平の博物館がやって、人を集めているのだという。行ってみたくなった。
◆終了後、お茶とタバコを買って、ひとまず貼り付けただけのパワポに補う文字や動きを加えて行くも、そのまま布団に入らずベッド上に倒れる。今回も4:30頃に目が開き、そこから仕上げにかかる。8:00にはひととおりでき、朝飯を食いに下りる。

生前造墓論

◆いえ、前に出したかもしれませんが、今回、西都原で使うのにカラー化し、パワポ の1枚を作りま した。
◆お次は、墳丘規模。
◆お次は尺度。
【追記】やっと西都原に入るが、時間かかる!、けっこう手強い。  

ヒストリアの記事を書いている

◆ひとまず陵墓懇談会の記事を出した。4頁、1.5頁は図・写真だが、それでも時間を食ってしまう。ピースの記事も続けてやりたいが、ちょっと宮崎が心配になってきたので、切り替えるか。
◆そうこうしていると、あるテレビ会社から電話がかかってきて、古市・百舌鳥が今年は推薦されないことになったことの報道番組、大仙は仁徳陵なんですかとズバリくるもんで、ちゃいますと。いろいろと話はしたが、ホンマに番組で取り上げるとなり、名前が出るようなら、ちょっと誤解のないようにウンヌン。ああ、ぜんぜん世界遺産に反対してないのに、そんな配慮をせざるをえない風潮は何なんだ、と思う。大仙古墳はオオササギの墓であろうがなかろうが大事なんです!。
【追記】結局はたいしたことないみたい。

このところのモロモロ

◆南九州の近つの図録だったか、官牧(かんまき)という言葉を知る。奈良の上牧、これも馬見丘陵の牧場という意味なんでしょうね。
◆実績という説得力。
◆いまの学生はアルファベットの筆記体を習っていないのだという。ほんまかいな。bとかfとか筆記体の文字が読めないんだそうです。
◆ゆとり教育の底辺がいまの4回生という。いまの1回生は違う、という。
◆夏休みの宿題代行業というアホ。なんでもいい、自分が興味あることをやってみる、なんか作ってみるとか、そういう芽を摘む馬鹿さ加減。
◆いまの大人が自分たちの頃になくてよかったと思うもの、スマホとSNSだそうです。
◆スマホをいじるより、自分の頭で考えて灰白色の皺を増やすことが大事。本能に支配される比重が高くなるということだわな。
◆パナソニックの技術者の言葉、カンが働かない、カンが鈍い、カンが悪い・・・。公文などという答を出す作業にいそしみ、その技術を習得し、自分で考えるということをしないんだろう。蝉が地中からはいだし、羽を展開させる、そういう観察とかもないのだろう。答なんぞ決まっていて、それに到達すればいいんでしょという世界。未来は自分で切り開いていくものだ、人間は自由で、なんでもやろうと思えばやればいいし、そうやって生きる楽しさを知らない。なんかだいたいのことは決まり切っていて、そのどこのレールに乗るか、くらいなもんだ、と思っているのだろうか。食い扶持は必要だが、生き方は自由なんです!

パワポを作り始めるも系列図どまり

◆5枚作ったところで、倭国王墓の系列図の修正に入り、おわっちまった。個別の図をぜんぶ差し替えた。かなり洗練された、いい図になってきた。
◆今日はだいぶ雑用を処理した。近鉄文化サロンの講座の概要書き。大歴全体委員会の会場の年間予約。小豆島への連絡、などなど。来週から現場に専念できるよう!。
◆ヒストリアの、陵墓懇談会とピースの記事もやっつけないといかん。オープンキャンパスの準備。採点(これはちょこっと)。博物館実習展のテーマ決め。これ前期中に決まらなかった。さあ大変。試験期間中になんとか・・・。ちょっと商大事件を調べてはいます。広川先生の論文3本読みました。治安維持法による検挙です。
◆まあ帰りましょう。毎日毎日、12時間から13時間くらい働いているもので。

プラグイン

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
8 9 10 11 12 13 14
15 17 18 19 20 21
23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索