人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
大阪市と大阪府
◆やはり、大阪市の博物館協会(市文化財研究所(調査部門)+各博物館)と、大阪府文化財センター(発掘部門+博物館運営)とで、類似の機能をもつ両者について、統合本部の課題となり、検討が進められているようである。早ければ早くに結論が・・・。
◆反対する理由も見あたらない。どう思いますか。むろん、どこともそうだが、組織的に統合されたとはいえ、なじむまでには時間もかかる。その前に、役割が違うと、結局は統合しても・・・、ということで、これは国の機関の場合が多いだろう。が、大阪市と大阪府のこの問題の場合は、機能に変わりはない。旧市側、旧府センター側という、出身地で培われてきた仕事の流儀や誇り・矜持といったものは、そう簡単にはなくならないだろう。しかし、大阪府下・大阪市域の、遺跡の保護や文化政策を見据えたとき、調査部門や博物館運営の統合がいいことなのか悪いことなのかと問われれば、「悪くないかも」。むろん、その過程で一定の整理の力は働くのだろうが、総体としてのパワーアップをめざしてほしいものである。
◆ただし、文化財保護行政はどうなるのか。これは都構想の実現性による。問題は、特別区ができた場合の保護業務だ。パイが大きくなり安定運営ができるといった話とは異なり、文化財保護は、適正な守備範囲が必要ではないか。広域行政とは逆に、地元に密着した目配りがいる。大きな大阪市でなくなり、適正な市相当の区にそれぞれ文化財保護行政の担当者が一定数配置され、それぞれのエリアの各種文化財についての基本的業務が増進する結果になればよいのだが・・・。
◆反対する理由も見あたらない。どう思いますか。むろん、どこともそうだが、組織的に統合されたとはいえ、なじむまでには時間もかかる。その前に、役割が違うと、結局は統合しても・・・、ということで、これは国の機関の場合が多いだろう。が、大阪市と大阪府のこの問題の場合は、機能に変わりはない。旧市側、旧府センター側という、出身地で培われてきた仕事の流儀や誇り・矜持といったものは、そう簡単にはなくならないだろう。しかし、大阪府下・大阪市域の、遺跡の保護や文化政策を見据えたとき、調査部門や博物館運営の統合がいいことなのか悪いことなのかと問われれば、「悪くないかも」。むろん、その過程で一定の整理の力は働くのだろうが、総体としてのパワーアップをめざしてほしいものである。
◆ただし、文化財保護行政はどうなるのか。これは都構想の実現性による。問題は、特別区ができた場合の保護業務だ。パイが大きくなり安定運営ができるといった話とは異なり、文化財保護は、適正な守備範囲が必要ではないか。広域行政とは逆に、地元に密着した目配りがいる。大きな大阪市でなくなり、適正な市相当の区にそれぞれ文化財保護行政の担当者が一定数配置され、それぞれのエリアの各種文化財についての基本的業務が増進する結果になればよいのだが・・・。
東大と京大
◆あんまり単純な図式はよくないけど・・・。カミさん曰く、東大の先生曰く、「答えのわかっているものを、きっちりと論証することがよい研究である」、とマジメに言うのだそうである。京大の人間は、「あんた、ほんまにそんな風に思ってるの、信じらんない~、わかってることやるなんて、そんなつまらんことないわ、わからんからやるんやろ、あほちゃうか」、と。「研究とは何か」という風土が違う?
◆もっとも、その京大も、おもろいことをやってやろうという伝統では、いまの業績審査では勝てないらしい。一発屋でなく、コツコツ、きちんとした論文を書かはる東大のヤツラ、その積み上げた論文の数に勝てないので、工学系ではどんどん京大出身のヤツラは残れず、東大出身がポストについていくという。へ~え。
◆もっとも、その京大も、おもろいことをやってやろうという伝統では、いまの業績審査では勝てないらしい。一発屋でなく、コツコツ、きちんとした論文を書かはる東大のヤツラ、その積み上げた論文の数に勝てないので、工学系ではどんどん京大出身のヤツラは残れず、東大出身がポストについていくという。へ~え。
教育基本条例
◆橋下さんは府知事時代に(維新の会が)教育基本条例を出し、首長が目標を定めるとアピールしてるから、それをも含めて市長選で支持をえたのは確かである。
◆まず、政治主導で、「教育の目標」を決めるという(どうするんだっけ、いちおう一緒に考えるが、意見が分かれたときは政治家の判断?)。橋下が自分の写真を府下全校に掲げさせ、毎日、君が代と共に頭を下げさせることもできる、という仕組みを作ろうとしているわけだ。「貴様とオレとは同期の桜 同じ航空隊の庭に咲く 咲いた花なら散るのは覚悟 見事散りましょ国のため」という教育もできるわけである。そんなこと、二度とこの国でないとは思うが、そうした経験を経て、政治的中立を曲げてはいけない、ということになっているわけだ。首長は、指導・助言という関与、一緒に考える、教育委員会に課題や目標をもってもらい、効果があったかという評価を入れていく、というので十分ではないか。
◆上は政治主導へのこだわりの話。次に「教育目標」とは何かということだ。たぶん単純ですよね。学力を高めよ、競争させよ、この世は競争だ、勝ち残れる人材を、弱肉強食だ!。勝つことが幸せなのかね。それで金もうけて経済も強いことが世界のなかでの日本の誇りなんですかね。
◆学校だから、学力というのは基本のモノサシではある。やっぱり教育水準を高め、一人一人自分で考える人材となることは大事だから、そのことそのものは否定できないだろう。学校の先生も教育委員会もそう考えている。が、何やってるかわからん、トロイ、スピーディでない、成果が見えない・・・、そうかもしれない。ガツンとやらねば意識は変わらん、と。そうかもしれない。
◆教育職の世界もひどいところはひどい。新潟県教委は、旧師範となんとか、県の教育関係はまっぷたつでイガミあっているらしいし、いつぞや目撃した兵庫県教育長の姿は見るに堪えないものだったし、ヘイコラしている高校教員には失望した。プロフェッショナルなのか!。
◆教育目標の中身を問題にしようとしたのだが、書いていてわからなくなってきた。学校の先生の世界のことはよくわからんが(こないだ大教組のある局面が話題になった)、まじめに考えている人も少なくないはずだ。現場の人間が声を上げる、市長や知事も、教員の話を聞いてみてはどうだろうか。教員側も、やっつけられてばっかりという恨みも強いようだが、淡々と大阪の教育現場を分析して提言をしてみてはどうだろう。知事や市長に「こうせい」と命令されるのではなく。
◆まず、政治主導で、「教育の目標」を決めるという(どうするんだっけ、いちおう一緒に考えるが、意見が分かれたときは政治家の判断?)。橋下が自分の写真を府下全校に掲げさせ、毎日、君が代と共に頭を下げさせることもできる、という仕組みを作ろうとしているわけだ。「貴様とオレとは同期の桜 同じ航空隊の庭に咲く 咲いた花なら散るのは覚悟 見事散りましょ国のため」という教育もできるわけである。そんなこと、二度とこの国でないとは思うが、そうした経験を経て、政治的中立を曲げてはいけない、ということになっているわけだ。首長は、指導・助言という関与、一緒に考える、教育委員会に課題や目標をもってもらい、効果があったかという評価を入れていく、というので十分ではないか。
◆上は政治主導へのこだわりの話。次に「教育目標」とは何かということだ。たぶん単純ですよね。学力を高めよ、競争させよ、この世は競争だ、勝ち残れる人材を、弱肉強食だ!。勝つことが幸せなのかね。それで金もうけて経済も強いことが世界のなかでの日本の誇りなんですかね。
◆学校だから、学力というのは基本のモノサシではある。やっぱり教育水準を高め、一人一人自分で考える人材となることは大事だから、そのことそのものは否定できないだろう。学校の先生も教育委員会もそう考えている。が、何やってるかわからん、トロイ、スピーディでない、成果が見えない・・・、そうかもしれない。ガツンとやらねば意識は変わらん、と。そうかもしれない。
◆教育職の世界もひどいところはひどい。新潟県教委は、旧師範となんとか、県の教育関係はまっぷたつでイガミあっているらしいし、いつぞや目撃した兵庫県教育長の姿は見るに堪えないものだったし、ヘイコラしている高校教員には失望した。プロフェッショナルなのか!。
◆教育目標の中身を問題にしようとしたのだが、書いていてわからなくなってきた。学校の先生の世界のことはよくわからんが(こないだ大教組のある局面が話題になった)、まじめに考えている人も少なくないはずだ。現場の人間が声を上げる、市長や知事も、教員の話を聞いてみてはどうだろうか。教員側も、やっつけられてばっかりという恨みも強いようだが、淡々と大阪の教育現場を分析して提言をしてみてはどうだろう。知事や市長に「こうせい」と命令されるのではなく。
4月入学のなにが不利益なのか
◆東大のアホ。やるならお前とこだけにせえ。4月に年度が始まるのは、世界がどうであれ日本に定着した文化である。学校だけではない。具体的な問題点は何なのか。
◆A日本から留学に行くと。あちゃらは9月とか10月だと、それが不利になるんですか。うちもドクターコースは9月終了制度を作りました。これはドクターだからです。博士論文の数はそんなに多いわけでない。が修士課程・学部は違う。マスター出て留学するにしても、半年間、準備に当てればいい。留学して研究しようという人間、いくらでも研究すればいいではないか。履歴に穴があくなら、研究生になればいい。帰ってきて不利なのか。在籍しての留学なら、いまは半期単位になってるから後期に戻ることができる。区切りがついて留学する場合でも、さっきと同じで、ずれる半年が無駄になるのか。
◆マスターでの留学もあるだろうが、多くはドクターでしょ。それはそれで措置が講じられている。なんで学部含めてそんなことをしないといかんのか。
◆Bむこうからの留学の場合、これはまったく制度とは関係ない。東大さんよ。あんたらが世界的な研究してれば、人は集まってくる、ただそれだけだ。
◆A日本から留学に行くと。あちゃらは9月とか10月だと、それが不利になるんですか。うちもドクターコースは9月終了制度を作りました。これはドクターだからです。博士論文の数はそんなに多いわけでない。が修士課程・学部は違う。マスター出て留学するにしても、半年間、準備に当てればいい。留学して研究しようという人間、いくらでも研究すればいいではないか。履歴に穴があくなら、研究生になればいい。帰ってきて不利なのか。在籍しての留学なら、いまは半期単位になってるから後期に戻ることができる。区切りがついて留学する場合でも、さっきと同じで、ずれる半年が無駄になるのか。
◆マスターでの留学もあるだろうが、多くはドクターでしょ。それはそれで措置が講じられている。なんで学部含めてそんなことをしないといかんのか。
◆Bむこうからの留学の場合、これはまったく制度とは関係ない。東大さんよ。あんたらが世界的な研究してれば、人は集まってくる、ただそれだけだ。
広瀬隆の本
◆前に書いた広瀬隆の本を画像を掲げて紹介しておきます。読み切っていないところが情けないところです。再
度、寝るときに読もうとしましたが、読み通していません。冒頭のところの二酸化炭素の排出で温暖化していると言うデマ意図的に流して「だましてやった、うっひっひ」みたいな気象関係者のメールが暴露されたと。結局、これはどういうことなのか。原発推進の論理を支える御用学者たち、ということになるんでしょうか。
◆地球の気象変動について、さまざまな要素が組み合っていることが紹介されている部分は、学問として面白い。むろん、寒冷化に向かっているとはいえ、都市部のエネルギー消費、つまり地球は大筋冷えていく方向にあるけれども、一方でエネルギー消費による加熱も、一定の気象現象が局所的に発生する程度に、自然のキャパを既に越えて進行していると言うことだろうか。
◆地球の気象変動について、さまざまな要素が組み合っていることが紹介されている部分は、学問として面白い。むろん、寒冷化に向かっているとはいえ、都市部のエネルギー消費、つまり地球は大筋冷えていく方向にあるけれども、一方でエネルギー消費による加熱も、一定の気象現象が局所的に発生する程度に、自然のキャパを既に越えて進行していると言うことだろうか。
1月29日の大阪中央郵便局の緊急シンポに参加しました
◆定員150名のところ、入りきらずに立ち見も出る状態でした。 ◆大阪駅前に高さをそろえて美観地区を作りだそう(高さをそろえる)とした時期の、いまのこる唯一の建物だそうです。建築上、高い評価を受けていると同時に、大阪駅前の都市計画の歴史を伝える
ものでもあるようです。 ◆東京も郵便局会社が収入をえるため、高層ビルを建て、テナントを募集しているようですが、余っている状態で、家賃も相場が下がり、かけた金に対して回収も危ぶまれているとのこと。大阪の場合も、北ヤードを含め駅前の再開発が進む中、1000億円かけて高層ビルを建てても回収できるかきわめてあやしいとのことです。そうした構想がなお揺れ動いていることは、解体を急ぎながら、3年間は空閑地として遊ばしておくというところにも表れているようです。 ◆集会では、味わいある建築物をリニューアルして成功している例も紹介されていました。残す範囲が狭すぎる(東京は解体が始まってからの運動で保存範囲が当初の倍になったとのことです)、ということかと漠然と考えてきましたが、丸ごと残して50億円くらいで改修して、魅力を作りだす方がはるかに危険がなく現実的だ、という主張は説得力がありました。
和泉国府はどこなのか
◆1月21日に、いずみの国歴史館で、市史テーマ編考古チームの研究会。もう5月に原稿〆切という間際になっ
て、やっとこさスタート。古代や中世はとっくに一巡。
◆しょっぱなは、乾さんの弥生の話と、千葉君の陶邑の話。乾さんの弥生中期から後期のイメージは、オレのものに近いのだが、そのあたりを思いっきり書いて欲しいものである。大野池が干上がったら、窯跡はたくさん出てくるのだろうか。大野池はいつできたか。へたすりゃ5世紀後半と思っているが、これは項目を改めよう。
◆この時に、府中を掘っても古代の遺構が当たらず、中世やと。それに対して、大園では、ごっつい柱の建物が見つかり、また井戸も?、大園はすごいと。そうかもしれません、よく知らないんですが・・・。ぜんぜん伝わってこないのですが、それは、まあこっちの怠慢?
◆だが、府中はほんとにダメなのか。どこをどれだけ掘ったのか、そういうこともわからないのだが・・・。確かに現在の府中には正方位地割は顕著でなく、和泉寺周辺が中心だが、それでも一定の広がりがあるのだが。南海道も考えなあかん。
◆和泉寺の東側は、和泉郡家も考えとかなあかんかもしれない。
◆しょっぱなは、乾さんの弥生の話と、千葉君の陶邑の話。乾さんの弥生中期から後期のイメージは、オレのものに近いのだが、そのあたりを思いっきり書いて欲しいものである。大野池が干上がったら、窯跡はたくさん出てくるのだろうか。大野池はいつできたか。へたすりゃ5世紀後半と思っているが、これは項目を改めよう。
◆この時に、府中を掘っても古代の遺構が当たらず、中世やと。それに対して、大園では、ごっつい柱の建物が見つかり、また井戸も?、大園はすごいと。そうかもしれません、よく知らないんですが・・・。ぜんぜん伝わってこないのですが、それは、まあこっちの怠慢?
◆だが、府中はほんとにダメなのか。どこをどれだけ掘ったのか、そういうこともわからないのだが・・・。確かに現在の府中には正方位地割は顕著でなく、和泉寺周辺が中心だが、それでも一定の広がりがあるのだが。南海道も考えなあかん。
◆和泉寺の東側は、和泉郡家も考えとかなあかんかもしれない。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。