人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
今日は何かと
◆根来の件とか、ほかもろもろ、今日は片付けようと決意して出勤。まあ、いろいろと処理したけれど、終わらんな~。また明日や。京大から連絡が来て、小林行雄調査関係分などの鏡についても、1箇所分はのぞき、ほぼ撮影の便宜をいただけるよう。今週でいえば、堺市博で、けっこうかせぐことができた。また近つでも、再度、お世話になった。ありがたい話である。
◆歴博の研究会で22から24日に青森に行くが、出席と言ったきり、航空券の手配もなにもせず、放置していて、またまた迷惑をかける。寝台日本海で朝弘前に8時に行くことで、なんとかなりそう。明日、JR分と航空券を買おう。日本海に乗るのは2回目だ。1回目は奈文研時代の城柵官ガ研究会への出張で青森まで乗った時。新幹線で新青森まで行くのもよいのだが、出発の金曜日も、めいいっぱい仕事をしてから出ることに。気がつけば7月も10日近くになり、予定表を見ると、なにかと厳しい。土日の丸2日、青森の弥生の遺跡などを見せてもらうわけだが、金曜日を移動に当てるわけにはいかなさそう。
◆この土曜日(9日)には豊中で講演があるが、例によって何もしていない。電話がかかってきて資料を送れと・・・。いつものように、「持って行きます。何部刷ればいいですか」と尋ねる。ま、直前にしか動けない。
◆そんなんで、1日、あれこれ片付けをやって、充実感のある1日ではあった。だが、明日もまた課題山積。明日絶対やるべきことと、日曜日にのばしてもいいことを仕分けることだ。こんな調子で・・・
◆歴博の研究会で22から24日に青森に行くが、出席と言ったきり、航空券の手配もなにもせず、放置していて、またまた迷惑をかける。寝台日本海で朝弘前に8時に行くことで、なんとかなりそう。明日、JR分と航空券を買おう。日本海に乗るのは2回目だ。1回目は奈文研時代の城柵官ガ研究会への出張で青森まで乗った時。新幹線で新青森まで行くのもよいのだが、出発の金曜日も、めいいっぱい仕事をしてから出ることに。気がつけば7月も10日近くになり、予定表を見ると、なにかと厳しい。土日の丸2日、青森の弥生の遺跡などを見せてもらうわけだが、金曜日を移動に当てるわけにはいかなさそう。
◆この土曜日(9日)には豊中で講演があるが、例によって何もしていない。電話がかかってきて資料を送れと・・・。いつものように、「持って行きます。何部刷ればいいですか」と尋ねる。ま、直前にしか動けない。
◆そんなんで、1日、あれこれ片付けをやって、充実感のある1日ではあった。だが、明日もまた課題山積。明日絶対やるべきことと、日曜日にのばしてもいいことを仕分けることだ。こんな調子で・・・
ついでに 国歌・国旗に対する歴史観
◆橋下発言で「国歌国旗が軍国主義日本の象徴だったとみる歴史観」といった表現が気になった。が、最高裁判決を見ると、これもまったく同じように出てくるのである。これはなんとかせな。
◆日の丸・君が代が、戦争遂行のためにどういう役割を果たしたか。赤紙をもらい出征する青年にとっても、それを送り出した日本人にとっても、「勝った勝ったまた勝った」と喜んでいた日本人にとっても、また戦死して遺骨が送り返されてきて、お国のために死んだと慰められるときも、常に日の丸・君が代があっただろう。
◆そして南京大虐殺の果てに入城し、日の丸をはためかせ、君が代を流し、「天皇陛下万歳」と叫んだ。多くの中国人を殺して都市を陥落させるごとに繰り返された。そうした中国人(だけではないのはむろんだが)にとって、日の丸・君が代は、間違いなく日本の軍国主義の象徴であった。
◆それを歴史観という。つまりは共産主義にかぶれた偏った人間の誤った見方と、そもそもみているわけだ。違う。偏った歴史観ではなく、日本人にとっても、侵略された側の人々にとっても、日の丸・君が代が軍国主義の象徴であったことは事実なのである。
◆そうした見方が少なくなってきていることも確かではあろう。だが日本人は忘れてはならないのだ。オリンピックでメダルを取ると、国旗が掲揚され、金メダルだと国歌が流れる。サッカーの試合の前に君が代が流れ、サポーターが日の丸を振る、顔に日の丸を描く・・・。そうした風景を見て、いい気持ちにならない日本人もいるのだ。そういう人間も少数派になり、やがていなくなるのだろうか。
◆本当は、日本国憲法の公布の時に、国旗も国歌も新しく定めればよかったのである。海上での識別のため、早くからあった日の丸はともかく、主権在民となった時点で、象徴である「君」の「世」を礼賛する国歌は少なくとも変えるべきだったであろう。が、いまや法律に定められた。これからも日の丸と君が代は使い続けられる。その時に、われわれは、かつてこれらがどういう役割を果たしたのかということを少しは考えるべきである。日の丸軍に惨殺された家族をもつ遺族が、まだこの世に生きている、ということを心に止めてほしいと思う。
◆日の丸・君が代が、戦争遂行のためにどういう役割を果たしたか。赤紙をもらい出征する青年にとっても、それを送り出した日本人にとっても、「勝った勝ったまた勝った」と喜んでいた日本人にとっても、また戦死して遺骨が送り返されてきて、お国のために死んだと慰められるときも、常に日の丸・君が代があっただろう。
◆そして南京大虐殺の果てに入城し、日の丸をはためかせ、君が代を流し、「天皇陛下万歳」と叫んだ。多くの中国人を殺して都市を陥落させるごとに繰り返された。そうした中国人(だけではないのはむろんだが)にとって、日の丸・君が代は、間違いなく日本の軍国主義の象徴であった。
◆それを歴史観という。つまりは共産主義にかぶれた偏った人間の誤った見方と、そもそもみているわけだ。違う。偏った歴史観ではなく、日本人にとっても、侵略された側の人々にとっても、日の丸・君が代が軍国主義の象徴であったことは事実なのである。
◆そうした見方が少なくなってきていることも確かではあろう。だが日本人は忘れてはならないのだ。オリンピックでメダルを取ると、国旗が掲揚され、金メダルだと国歌が流れる。サッカーの試合の前に君が代が流れ、サポーターが日の丸を振る、顔に日の丸を描く・・・。そうした風景を見て、いい気持ちにならない日本人もいるのだ。そういう人間も少数派になり、やがていなくなるのだろうか。
◆本当は、日本国憲法の公布の時に、国旗も国歌も新しく定めればよかったのである。海上での識別のため、早くからあった日の丸はともかく、主権在民となった時点で、象徴である「君」の「世」を礼賛する国歌は少なくとも変えるべきだったであろう。が、いまや法律に定められた。これからも日の丸と君が代は使い続けられる。その時に、われわれは、かつてこれらがどういう役割を果たしたのかということを少しは考えるべきである。日の丸軍に惨殺された家族をもつ遺族が、まだこの世に生きている、ということを心に止めてほしいと思う。
こないだの日曜日に
◆大津の見学会の翌日、鴫野に車を取りに行き、大学へ。で、DS社の原稿を完成させようとしたが、結局、別
のことをやっていた。何をやってたか。
◆橋下徹の、例の大阪府条例の必要性を語ったものが記事になっていたので、橋下君の考え方を整理して反論する準備をしようとした。それが中途半端なまま、最高裁の判例をきちっと調べようと、PDFで判決文をダウンロードし、それをまとめていたわけだ。結局のところ、これも中途半端なまま。
◆で、21時に家に帰り、カミさんと延羽の湯に行く。1時間、サウナで水ぶくれした体を絞ると、体重で700g減った。あと1時間くらいいたかったが、カエル。で、11時にイ・サンを見ようとテレビをつけると、なんとウィンブルドンでつぶれているではないか。このところ、日曜日はJINとイ・サンを楽しみに生きているが、JINも終わり、今日はイ・サンもなしか。酒でも呑もう、と缶チューハイを買いに出る。
◆最高裁判決の論旨。なんで判決文って、あんな馬鹿な日本語なんだろう。人に理解してもらおうということとはまったく無関係。むろん、法令とか裁判とか、ある程度、そうなることは理解できる。だが、あまりにもひどい。ねじ伏せるための理屈でなく、判断の理由を納得してもらうことの方が大事だろうに。
◆卒業式の国家斉唱時の起立は所作にすぎないから、それを唄うことに特定の思想を表明したと人がとることはないし、また本人の内心がそれとは違っているにしても、それを侵害することにはならない。だって、形式的な所作に過ぎないから。まして職務命令なんだから、とも。これが第1段落。要するに、最高裁は、卒業式の時に国歌を流し起立斉唱させるということは、そんなことにすぎないんだから、ぜんぜん基本的人権を侵害することにはならないんですよ、と言いたい。まして職務命令にしたがってヤラサレテイルんだから、と。文科省は反論しないんだろうかね。なによりも、それで公務員が処分されているという重みをまったく理解しているとは思えませんね。そんなことに過ぎない行為のために、人を処分するのか。
◆次に、しかし間接的には侵害すると。第1段で、直接的に侵害するのでない、というのが前提。だけども、「外形的行為」といったわけのわからん言葉を定義し、内心からすると起立したくないという本人に対し、職務命令を下すことは、直接的な侵害ではないが、間接的な侵害になると。で、間接的に(なにが間接的だ、直接的でないという判断が勝手な理屈なのだ)侵害することになるんだが、それが行き過ぎかどうかは、総合判断だと。で、行き過ぎとはいえないから合憲だ。おわり。そういう論理構成である。
◆もひとつつけくわえると、これも新聞のコラムにあったが、裁判官の附帯意見というのか、この手の最高裁判決でやたら多いと。要するに、各裁判官は、三権が分立していない日本なので、上記したような合憲判決には逆らえないわけだ。とばされるから。なので、意見も、判決は妥当、だけれども、という形で、例えば、国歌や国旗というのは自発的なものであるべきだから、命令して服従させるのはどうなのか、もっとやんわりできないのか、とかいった意見が述べられる。つまり判決に同意せざるをえないが、マスターベーションとして附帯意見が複数付せられているわけだ。コラム作者は、そういう判決に対する疑問を表明したものだろう。
◆橋下徹の、例の大阪府条例の必要性を語ったものが記事になっていたので、橋下君の考え方を整理して反論する準備をしようとした。それが中途半端なまま、最高裁の判例をきちっと調べようと、PDFで判決文をダウンロードし、それをまとめていたわけだ。結局のところ、これも中途半端なまま。
◆で、21時に家に帰り、カミさんと延羽の湯に行く。1時間、サウナで水ぶくれした体を絞ると、体重で700g減った。あと1時間くらいいたかったが、カエル。で、11時にイ・サンを見ようとテレビをつけると、なんとウィンブルドンでつぶれているではないか。このところ、日曜日はJINとイ・サンを楽しみに生きているが、JINも終わり、今日はイ・サンもなしか。酒でも呑もう、と缶チューハイを買いに出る。
◆最高裁判決の論旨。なんで判決文って、あんな馬鹿な日本語なんだろう。人に理解してもらおうということとはまったく無関係。むろん、法令とか裁判とか、ある程度、そうなることは理解できる。だが、あまりにもひどい。ねじ伏せるための理屈でなく、判断の理由を納得してもらうことの方が大事だろうに。
◆卒業式の国家斉唱時の起立は所作にすぎないから、それを唄うことに特定の思想を表明したと人がとることはないし、また本人の内心がそれとは違っているにしても、それを侵害することにはならない。だって、形式的な所作に過ぎないから。まして職務命令なんだから、とも。これが第1段落。要するに、最高裁は、卒業式の時に国歌を流し起立斉唱させるということは、そんなことにすぎないんだから、ぜんぜん基本的人権を侵害することにはならないんですよ、と言いたい。まして職務命令にしたがってヤラサレテイルんだから、と。文科省は反論しないんだろうかね。なによりも、それで公務員が処分されているという重みをまったく理解しているとは思えませんね。そんなことに過ぎない行為のために、人を処分するのか。
◆次に、しかし間接的には侵害すると。第1段で、直接的に侵害するのでない、というのが前提。だけども、「外形的行為」といったわけのわからん言葉を定義し、内心からすると起立したくないという本人に対し、職務命令を下すことは、直接的な侵害ではないが、間接的な侵害になると。で、間接的に(なにが間接的だ、直接的でないという判断が勝手な理屈なのだ)侵害することになるんだが、それが行き過ぎかどうかは、総合判断だと。で、行き過ぎとはいえないから合憲だ。おわり。そういう論理構成である。
◆もひとつつけくわえると、これも新聞のコラムにあったが、裁判官の附帯意見というのか、この手の最高裁判決でやたら多いと。要するに、各裁判官は、三権が分立していない日本なので、上記したような合憲判決には逆らえないわけだ。とばされるから。なので、意見も、判決は妥当、だけれども、という形で、例えば、国歌や国旗というのは自発的なものであるべきだから、命令して服従させるのはどうなのか、もっとやんわりできないのか、とかいった意見が述べられる。つまり判決に同意せざるをえないが、マスターベーションとして附帯意見が複数付せられているわけだ。コラム作者は、そういう判決に対する疑問を表明したものだろう。
一方で就職が
◆大学も、就職活動支援に熱心だ。それが責務というが、ほんとうは就職率が悪いと、受験者が減るから、ということだろう。大学に行くのは就職するため、ということだ。
私立大学の多くは一般入試による入学者が3割以下
◆7月3日の朝日新聞による。推薦とかAO入試の比率が急速に高まっているということ。私学において学生確保は経営の生命線。
◆同じ事だが、もうひとつ理由があるという話を聞いている。一般入試の枠を絞らないと、偏差値がダダ下がりになるという。受験者層のレベルが低下し、倍率も下がる中で、同じように一般入試をしていると、合格者の偏差値が下がり、それがまた入学者を少なくするということのようだ。なので、AOを増やし、一般入試枠を絞り、ある程度の倍率を確保して偏差値を維持するのだとか。
◆そんなことやっても、結局は入ってくる入学者の学力は、総体としては、AOのどうしようもないのが増えて、まったく変わりはないのだろう。カミさんの大学でもやっているそうだが、秋には入学が決まって遊ぶしかない入学予定者に対し、通信で課題を課したりする、そういう面倒までみているんだという。唖然とするしかないが、そうなっているらしい。で、1回生担任で、そうした1回生の通信講座の提出状況のデータを見ると、1回しか出していない、それも20分程度とか。そんなんが入ってくるのである。
◆なるようにしかならない。淘汰が進むのは必然。だが、それだけでいいのか、そもそも論も必要だろう。
◆同じ事だが、もうひとつ理由があるという話を聞いている。一般入試の枠を絞らないと、偏差値がダダ下がりになるという。受験者層のレベルが低下し、倍率も下がる中で、同じように一般入試をしていると、合格者の偏差値が下がり、それがまた入学者を少なくするということのようだ。なので、AOを増やし、一般入試枠を絞り、ある程度の倍率を確保して偏差値を維持するのだとか。
◆そんなことやっても、結局は入ってくる入学者の学力は、総体としては、AOのどうしようもないのが増えて、まったく変わりはないのだろう。カミさんの大学でもやっているそうだが、秋には入学が決まって遊ぶしかない入学予定者に対し、通信で課題を課したりする、そういう面倒までみているんだという。唖然とするしかないが、そうなっているらしい。で、1回生担任で、そうした1回生の通信講座の提出状況のデータを見ると、1回しか出していない、それも20分程度とか。そんなんが入ってくるのである。
◆なるようにしかならない。淘汰が進むのは必然。だが、それだけでいいのか、そもそも論も必要だろう。
白鶴美術館(06月29日)
◆博物館シリーズも独立させよう。いろんな博物館や資料館を訪れているが、いっったい、今後、どのくらいの
ところを訪ねることになるであろうか。
◆白鶴美術館は神戸市東灘区住吉の山手にある。鏡2面の撮影ではじめて訪れる。むかし、大学時代、黒川古文化研究所に週1回アルバイトに行っていたことがあるのと、辰馬でなんかある時に動員されて行くこともあった。この二つは西宮だが、阪神間には近代以降、お金持ちが収集した私設博物館の類がけっこうある。考古学の場合、そうした古い時期の収集品にむろん貴重な事例はあるが、ふつうは新出の学術的な調査を経て出土したものの方が基本資料となるので、あんまり行くことはない。
◆この鏡、旧金剛輪寺蔵品で、下垣が詳しいが、昔から有名なコレクションで、それが近代に分散しているよう
だ。で、桐箱には、馬具類が一括してあり、こっちの方が貴重な資料なのだろう。6月29日に訪れたとき、北九州の宮元香織さんが環鈴の資料調査に来ており、実測をしていた。「ご無沙汰しています」。そう、むこうは有名人なのだが、いつ最初に会ったかは思い出せない。たぶん、文化庁にいるときに白米山の調査指導に行ったとき、横でより古い墳墓を奈良女子大学が発掘していた、その時なんだろう。
◆博物館の建物そのものが文化財。写真を撮るのを忘れたので(この日はものすごく暑かった)、HPの画像を掲げさせてもらおう。自分の写真は1枚、すぐ横のバス停から見下ろした大阪湾。とてもいい場所に建っている。どこから入ったらいいのかわからずウロウロしたが、手前には新館もある。
◆白鶴美術館は神戸市東灘区住吉の山手にある。鏡2面の撮影ではじめて訪れる。むかし、大学時代、黒川古文化研究所に週1回アルバイトに行っていたことがあるのと、辰馬でなんかある時に動員されて行くこともあった。この二つは西宮だが、阪神間には近代以降、お金持ちが収集した私設博物館の類がけっこうある。考古学の場合、そうした古い時期の収集品にむろん貴重な事例はあるが、ふつうは新出の学術的な調査を経て出土したものの方が基本資料となるので、あんまり行くことはない。
◆この鏡、旧金剛輪寺蔵品で、下垣が詳しいが、昔から有名なコレクションで、それが近代に分散しているよう
◆博物館の建物そのものが文化財。写真を撮るのを忘れたので(この日はものすごく暑かった)、HPの画像を掲げさせてもらおう。自分の写真は1枚、すぐ横のバス停から見下ろした大阪湾。とてもいい場所に建っている。どこから入ったらいいのかわからずウロウロしたが、手前には新館もある。
へろへろで
◆偏頭痛みたいなのは、大歴大会のバタバタのなかでなくなるが、最近は、あんまり夜、がんばれない。
◆鏡の撮影は、昨日、神戸の白鶴美術館で2面かせいだくらいで、しばらく空いたが、今日、久しぶりにあちこち電話をして、7月の予定をすこし組んだ。近つの2回目や、堺市博物館、交野市など。
◆ずいぶん前に、東大に、枚方の万年山の鏡の撮影に行った(これが、こんな集成本を作ろうと思ったきっかけでもある)。フィルムをスキャンして処理しようとしたが、あんまり絞っておらず、斜め写真のピンが手前と奥ではぼやけている。で、やっぱり再度、撮り直そうと思い、この予定も組み込んだ。
◆まあ、ちょっと元気になったのは、大阪市博物館協会さんが、学芸員資格の新カリキュラムの増設科目を基本的に引き受けてくれることが決まったのをはじめ、いろいろウジウジしていた問題が解決したことによる。だが、なお未処理の懸案も少なからず・・・
◆最近、水曜日は早く帰ってメシを作っている。最低、それぐらいはせよとのご下命にしたがい、水曜日は早期退庁日ということで、19時~20時くらいには大学を出る。買い物に行き、テキトーに晩飯を作る。あとは皿洗いかな。メシを作るのは水曜日だけということで許してもらい、あとは毎日、流しにあるアライモノはやるように心がけてはいるものの、果てて寝てしまうことも少なからず・・・。
◆鏡の撮影は、昨日、神戸の白鶴美術館で2面かせいだくらいで、しばらく空いたが、今日、久しぶりにあちこち電話をして、7月の予定をすこし組んだ。近つの2回目や、堺市博物館、交野市など。
◆ずいぶん前に、東大に、枚方の万年山の鏡の撮影に行った(これが、こんな集成本を作ろうと思ったきっかけでもある)。フィルムをスキャンして処理しようとしたが、あんまり絞っておらず、斜め写真のピンが手前と奥ではぼやけている。で、やっぱり再度、撮り直そうと思い、この予定も組み込んだ。
◆まあ、ちょっと元気になったのは、大阪市博物館協会さんが、学芸員資格の新カリキュラムの増設科目を基本的に引き受けてくれることが決まったのをはじめ、いろいろウジウジしていた問題が解決したことによる。だが、なお未処理の懸案も少なからず・・・
◆最近、水曜日は早く帰ってメシを作っている。最低、それぐらいはせよとのご下命にしたがい、水曜日は早期退庁日ということで、19時~20時くらいには大学を出る。買い物に行き、テキトーに晩飯を作る。あとは皿洗いかな。メシを作るのは水曜日だけということで許してもらい、あとは毎日、流しにあるアライモノはやるように心がけてはいるものの、果てて寝てしまうことも少なからず・・・。
根来寺西面の城郭遺構
◆6月28日に、和歌山県岩出市根来寺跡の発掘調査を見る。あんまり改めて書く気がしないので、下にいま準
備している大歴の保存要望書案を貼り付けておく。
◆文化庁にも電話した。ちゃんと見て、それでいいのかどうか判断してくれ、と。古巣だが、こんなお願いをすることはほとんどない。あんまり無理を言いたくはないし、普通の場合は、都道府県教育委員会は、なんとかならんのか、という立場で頑張ってくれているから。だけど、和歌山県は違う。岩出市が言うこと聞かんのはむろん、県もそのままこっそり壊そうとしているから、どうしようもない。こんな和歌山県に誰がした。熊野古道の世界遺産なんて取り下げてしまえ。
◆このブログを見ている方々、とくに中世史に関心ある方、是非、話題にしてください。そして、「これは壊したらあかんやろ」と言ってください。お願いします。
根来寺旧境内西側城郭遺構(一乗閣移転予定地)の保存を求める要望書
根来寺旧境内における今回の発掘調査(2011年6月11日に一般公開)は、旧県会議事堂(一乗閣)移転予
定地の事前調査として実施されたもので、最終的には調査地を削平して遺構を破壊し、移転を進める予定と聞いている。
しかし、今回の調査で発見された遺構は、北からのびる尾根の西斜面を加工し、根来寺中心部の防御を意図した施設と考えられ、学術的にきわめて貴重である。南にある大門池と一体となって、和泉国からの交通路である風吹峠側に対する防御ラインの一画をなすもので、城郭的機能をもつものと評価できるであろう。その意味で、前山や西山城とともに、根来寺の軍事勢力としての性格をよく示すものである。斜面を多重に削りだした遺構には、急傾斜にもかかわらず石垣がよく残存しており、尾根上に想定できる鯱瓦を葺いた建物とともに、根来寺の威容を示す重要な施設である。
根来寺は日本の中世史を特徴づける重要な歴史遺産であり、内部の坊院をはじめ数々の遺構がこれまでに調査されてきたように、遺跡地にはまだ地下遺構がよく残っている。和歌山県は、その調査研究および保護施
策に、地元岩出市とともに積極的に取り組むべきである。しかし根来寺旧境内は一部が史跡指定されただけで、内容確認の調査にもとづく史跡地の追加指定は計画的に進められていない。そればかりか、市民・学会からの保存要望にもかかわらず、岩出市の図書館建設による大門池の堤体破壊をはじめ、多くの遺跡が破壊されてきた。また、岩出市の公園墓地駐車場予定地で見つかった湯屋遺構も保存が決まっているわけではない。
今回の旧県会議事堂(一乗閣)の修復・移転については、和歌山県教育委員会が事業主体とのことであり、本来、根来寺旧境内を保護すべき立場にありながら、このまま遺跡を破壊してまで移転を進めるとすれば、それは和歌山県における文化財保護の放棄であるといわざるをえない。1962年に根来に移された旧県会議事堂(一乗閣)の老朽化への対応が必要であることは理解できるが、本来史跡として保護を図るべき遺跡を破壊してまで移転を実施することは本末転倒である。
上記のような趣旨に鑑み、大阪歴史学会は、以下の通り要望する。なおこれらについて、7月末までに文書に
より回答されたい。
(1)今回の調査地点について、遺構の重要性に鑑みただちに保存を決定し、保存を前
提とした適切かつ十分な調査を実施した上で、すみやかに遺構保存の措置を取ること。
(2)今回の調査成果とその意義について、隣接地での調査成果をあわせ、和歌山県教育委員会としての見解をまとめ公表すること。
(3)旧県会議事堂(一乗閣)については今回の調査地への移転計画を撤回し、調査地は史跡に追加指定すること。
(4)2003年に確認された湯屋遺構など公園墓地駐車場予定地を史跡に追加指定すること。
(5)根来寺旧境内遺跡全般について、和歌山県が主導し、専門の委員から構成される調査・保存・活用を審議する委員会を設けること。同委員会において、根来寺旧境内遺跡の必要十分な保存が図られる追加指定計画を折り込んだ保存管理計画を策定すること。
◆文化庁にも電話した。ちゃんと見て、それでいいのかどうか判断してくれ、と。古巣だが、こんなお願いをすることはほとんどない。あんまり無理を言いたくはないし、普通の場合は、都道府県教育委員会は、なんとかならんのか、という立場で頑張ってくれているから。だけど、和歌山県は違う。岩出市が言うこと聞かんのはむろん、県もそのままこっそり壊そうとしているから、どうしようもない。こんな和歌山県に誰がした。熊野古道の世界遺産なんて取り下げてしまえ。
◆このブログを見ている方々、とくに中世史に関心ある方、是非、話題にしてください。そして、「これは壊したらあかんやろ」と言ってください。お願いします。
根来寺旧境内西側城郭遺構(一乗閣移転予定地)の保存を求める要望書
根来寺旧境内における今回の発掘調査(2011年6月11日に一般公開)は、旧県会議事堂(一乗閣)移転予
しかし、今回の調査で発見された遺構は、北からのびる尾根の西斜面を加工し、根来寺中心部の防御を意図した施設と考えられ、学術的にきわめて貴重である。南にある大門池と一体となって、和泉国からの交通路である風吹峠側に対する防御ラインの一画をなすもので、城郭的機能をもつものと評価できるであろう。その意味で、前山や西山城とともに、根来寺の軍事勢力としての性格をよく示すものである。斜面を多重に削りだした遺構には、急傾斜にもかかわらず石垣がよく残存しており、尾根上に想定できる鯱瓦を葺いた建物とともに、根来寺の威容を示す重要な施設である。
根来寺は日本の中世史を特徴づける重要な歴史遺産であり、内部の坊院をはじめ数々の遺構がこれまでに調査されてきたように、遺跡地にはまだ地下遺構がよく残っている。和歌山県は、その調査研究および保護施
今回の旧県会議事堂(一乗閣)の修復・移転については、和歌山県教育委員会が事業主体とのことであり、本来、根来寺旧境内を保護すべき立場にありながら、このまま遺跡を破壊してまで移転を進めるとすれば、それは和歌山県における文化財保護の放棄であるといわざるをえない。1962年に根来に移された旧県会議事堂(一乗閣)の老朽化への対応が必要であることは理解できるが、本来史跡として保護を図るべき遺跡を破壊してまで移転を実施することは本末転倒である。
上記のような趣旨に鑑み、大阪歴史学会は、以下の通り要望する。なおこれらについて、7月末までに文書に
(1)今回の調査地点について、遺構の重要性に鑑みただちに保存を決定し、保存を前
(2)今回の調査成果とその意義について、隣接地での調査成果をあわせ、和歌山県教育委員会としての見解をまとめ公表すること。
(3)旧県会議事堂(一乗閣)については今回の調査地への移転計画を撤回し、調査地は史跡に追加指定すること。
(4)2003年に確認された湯屋遺構など公園墓地駐車場予定地を史跡に追加指定すること。
(5)根来寺旧境内遺跡全般について、和歌山県が主導し、専門の委員から構成される調査・保存・活用を審議する委員会を設けること。同委員会において、根来寺旧境内遺跡の必要十分な保存が図られる追加指定計画を折り込んだ保存管理計画を策定すること。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。