人を幸せにする人になろう

うちの測量

◆杉井君から見学したいとの申し出を受けるが、次は秋以降。そこで測量の仕方を書いて送った。せっかくなので、ここでも上げておこう。

◆平板はもうしません。すべてトータルステーション。こないだまで水準はレベルを使って基準点の高さを出していたが、それもしないことにした。1チーム3人で、トータルステーション1人、チビミラーもち1人、画板もち1人。平板と同じで、測距して高さをみて、プラマイ3㎝くらいでOKにして(平坦なところは少しだけ厳しめ)、プラマイ3㎝に入れば、そのXY座標を読み上げ、絵描きが図を書いていく。平板と同じです。
◆トータルステーションでやるので、距離はかなり飛ぶ。トランシーバーをもたせている。むろん声が通る範囲は地声。
◆紙はA2セクションマイラー、55㎝×40㎝、だから1/100で55m×40m分。5㎝分のみ重複部を設けています。正確にやれば数字そのものは正しい。間違いは基本的に人為の部分。落とし間違いがいちばん多い。最初は数字を書き上げて慣れてもらうようにもしていたが、今回は、基本的に1点落としてから次に行くことにし、粘り強く、XYの数字の読み上げで点を落とすことに慣れてもらうようにしている。なので数字データは残らない(データを回収することはしてません)。落とし間違えばダメ。が、たいてい、落とし間違いは図にすればわかる。ただ、なかにはおかしいままになる場合も発生しうる。
◆うちの学生の場合、やらせると、トータルステーションは誰でもすぐ慣れる。チビミラーもちは、やはり熟練がいる。どこをとるか、それと水平に移動していく体感。慣れると、2~3点で点は落ちていく。絵描きは、ぱっぱと点を落とせること、図をきれいに書くセンスが必要だが、留意点を言っておけば、なんとか任せられる。図がすべてと考えているので、現地で、すべての表現を完結させ、なにを書いたかわからないような状態を絶対に避ける。基準点測量は、基本的にM1にすべてやらせている。
◆マシンが2台あるので、4人以上いれば2台動かす。稼ごうと思うときは2人1チームでやってもらう(熟練者が含まれることが必要)。その時は、ミラーと画板の両方をもつ。これだと、この人は、測量をやっているという感じになるが、トータルステーションの人はず~と読み上げになるのが難点だが・・・。
◆あとは、基本25㎝にしているが、単純な地形の場合は、50㎝で測って、25と75は地形を見ながら記入するようにしている。たいした違いはない。が、これは要領も必要で、学生に完全に任せる場合は、機械的に25ずつ下げる方がいい。要するに効率化。見えないところを、現地をみて線を書いてしまうことも含め。とにかく線を引ききる姿勢が大事。製図するとき、人工のコンクリートなどで等高線が表に出ないこともあるが、基本は原図でも引く、ないし間違いなく屋内で引けるだけのデータをとっておく。これはキャドデータで3Dにするため。
◆画板と、機械本体との関係にはズレがあり、この場所で2枚にわたる原図を描くことができるということも当然ある。2枚の画板をもつこともあったが、最近はやらない。画板はひとつで、そこの紙の端までとにかく引ききる。その上で、次の画板に行く。
◆どこに杭を打つか、どこからやっていくか、どこまで頑張り次へ行くか、そういう計画に頭を使う。そっから先は学生に任せる。
◆この方式は、奈文研時代に姫路の壇場山古墳で導入した(1994年とか1995年とかかな)。いつだろう所内科研というものをもらってやった。が、桜井茶臼山・メスリ山・摩湯山・神明山などは平板。トータルステーションは1台だったので、基本的に基準点測量に使い、平板4台とか6台とかでやっていた。しかしもはや動員力はない。平板4チームに入ってもらう為の基準点測量の準備でへとへとになっていた(金谷君と)。全面的にTS測量になったのは、奈良市の古墳の時。そして造山。ともに澤田さんと一緒にやった。で、松岳からは平板はもう使わないことにした。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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