人を幸せにする人になろう

さてと

◆個別学力試験(前期)の採点業務が終わった。これから大学史ニュースの原稿、レキハクの原稿の手直し、それから和泉市史の校正をやっつけよう。→結局、今年度の研究費の残額処理に追われた。ほぼ4つの財源、それぞれ数百円の残までこぎつけることができた。
◆今日聞いた話ですが、ネイチャーとか、エルゼビア社とか、スプリンガーとか、ヘッジファンドに買収され、伝統的な権威ある学術雑誌が、そうとう変質してきているんだとか。要するに親会社の儲け主義。いまは冊子体なくすべて電子化されたものもあるが、そういうものの年間購読料は相当なものになり(たとえば東大は10億円とか)、世界の研究機関が払わざるをえず、それはものすごい額になり、また取りはぐれがない。それまでの権威の裏付けであった質の高い論文を掲載する姿勢は崩れ、論文数を量産し、がんじがらめの集金マシンになっていると。これまで日本人は、そうした権威ある英文雑誌に投稿し掲載されることをめざしていたものの、そんな価値などどうでもいいということだ。
◆それから、論文本数ではなく、引用数など影響力が重要だが、そういうことも計画的にレビューを出し、そうするとダウンロード数も増えるが、その論文が真に影響力をもつかどうかも疑わしいと。
◆まあ、理系の話ですが、そういうことで踊らされないことですね。ちゃんと学会組織を維持して、きちんと査読し、いいものを掲載していく、それを忠実にやっていけばよい。理系でも、別に英文雑誌の投稿なんぞに振り回されることなく、日本の雑誌をきちんと維持し、そのなかでいい物は組織的に翻訳し発信すればそれでいいではないですか。
【追記】娘も2日間の試験を終えて帰ってきた。どうやら数学があまりできなかったらしいが、ひととおり持てる力は出したようで、ポカはなかったみたい。結果を待つしかないですね(10日発表だそうです)。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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