人を幸せにする人になろう

地域貢献

◆いつのころからか、研究・教育、そして地域貢献なるものが、大学の評価に入り込んできた。こないだ、ある中期目標に盛り込んだその手の話を具体化するチームに入れられ、会議をやった。けっこう積極的な発言をしたのだが、帰ってきてカミサンに言うと、間違っているとばっさり。あれもこれもすることで教育が疎かになっていると。
◆そう言われると、「もった湯飲みをばっさり落とし、小膝叩いてにっこり笑う」だったっけか(浜村淳です)、思い当たるわけです。あっちこっちから話をしてくれと言われ、断らずにできるだけ応じていますが、これも考えものです。むろん、自分らがやっていることを知ってもらうことはいいことなのですが、それでけっこう時間は食ったりするわけです(手抜きもありますが)。その時間、学生に向き合う時間が減っていないだろうか、授業をよりよいものにするための時間が犠牲になっていないだろうか、ということです。こういう職種ですから、そのへんは入り組んでいて、ビジネスライクに割り切ることはできないわけですが、実際あるわな、と。ある土曜日の午後にどこぞで話をせなあかんと、そうすると、1週間前くらいから準備を始め(ちょっと大きめだったり、新ネタでいこうとすると1ヶ月前くらいから?)、空いている時間でそっちをやっているので、授業も例えば例年通りのやつだと、基本変わりなくても、たとえ1日前でも、半日くらいかけて資料を整えたり、パワポをよくしたりすべきところだが、そこに労力をかけない。それ、本末転倒ですよね。
◆しっかり授業をやって、教育をして、学生を送り出すことが、大学の地域貢献のいちばんの使命であって、地域貢献であれせえこれせえで時間を食われることは、その本筋を犠牲にすることになってはいないか、ということ。カミさんはハッキリしてます。「新しいことせんでええ、ちゃんと学生教育をせえ」、これアタリだと思うわけです。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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