人を幸せにする人になろう

陶邑の発掘

◆大阪府企業局、堺の埋め立て、その土は泉北やわな。土取って、大阪湾を埋め立て工場にすると(ものすごい大気汚染だったという)。陶邑の発掘というのは、そういうわけだ。大阪が不幸なのは東京とならぶ都市やったからなんや。開発の時期が早く、かつ東京に遅れをとるまいとのスピード圧力が強かっただろうという意味。後発の方が、乱開発でなく、先行地域の成功や失敗もふまえつつ、議論して計画を立てられうるだろう。埋文が悪者にされることも、時代でだいぶ違うだろう。とはいえ、首都圏・阪神圏があってこその埋文行政の進展という側面も否定できないだろう。
◆陶邑の発掘については、石部先生からいろいろ話を聞くことがある。是非、石部先生には書き残しておいてほしいものである。田辺さんの時代か、大阪府がやり出した頃の話か。確認調査をやったら窯跡が露出すると、翌日行ったら重機で掘り返されているという話。窯と遺物がごちゃごちゃになった。それを採集せざるをえないが、窯ごとにきっちり遺物が分けられない状態になったものが驚くほど多いのだそうである。
◆いかに劣悪ななかで調査が行われたのか、われわれは知り得ない。どれだけ掘って、どれだけの遺物があるのかもあまり知らないが、わかりやすくファクトをまとめてほしいものである。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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