人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
首長権継承儀礼としての古墳
◆先日の学部学生の演習発表を聞いていて、図示したような表を作りかけている(水野さんや和田さんの研究を図示しているだけだが)。もともと古墳が首長権継承儀礼の
場であるという見解を支持しており、具体のことが古墳の調査で実証できるかというと困難ながら、それは十分にありえ、それが大嘗祭につながっていく、ということはありうることと思っている。そのため関係資料をストックするフォルダも作ってはあるが、あんまり中身の蓄積はない。
◆基本的に寺澤さんに賛成で、いまいちばん考古学の側から議論を立てているのが寺澤さんだ。岡田精司批判は同感。墓で継承儀礼をやった証拠はなにもないというが、しょせん後の時代のもの。具体の埋葬施設の調査所見にもとづく議論で、寺澤さんを超えるのは容易ではない。がそこは自分もやるべき。
◆言いたいことは、水野さんの言うように、埋葬時期はほぼ冬なのだ。11月に特定されているわけではないが。それと11月に大嘗祭が行われるようになることとは関連あるとみたい、というのがネタ。大嘗祭が新嘗祭のひとつというのは当たらない。折口信夫は基本的に生きている。数々の天皇継承儀礼が整えられてくるが、その本源が大嘗祭で、その本質はニニギノミコトの祖霊を継承することであるとの議論は生きていると考えている。が、ニニギノミコトなどの存在そのものも、そう古いことではないのかもしれないが、そうしたコンセプトが整備されるのは後代としても、古墳上でそうした観念の下で継承儀礼が行われていた可能性は十分あると思ってる。
◆基本的に寺澤さんに賛成で、いまいちばん考古学の側から議論を立てているのが寺澤さんだ。岡田精司批判は同感。墓で継承儀礼をやった証拠はなにもないというが、しょせん後の時代のもの。具体の埋葬施設の調査所見にもとづく議論で、寺澤さんを超えるのは容易ではない。がそこは自分もやるべき。
◆言いたいことは、水野さんの言うように、埋葬時期はほぼ冬なのだ。11月に特定されているわけではないが。それと11月に大嘗祭が行われるようになることとは関連あるとみたい、というのがネタ。大嘗祭が新嘗祭のひとつというのは当たらない。折口信夫は基本的に生きている。数々の天皇継承儀礼が整えられてくるが、その本源が大嘗祭で、その本質はニニギノミコトの祖霊を継承することであるとの議論は生きていると考えている。が、ニニギノミコトなどの存在そのものも、そう古いことではないのかもしれないが、そうしたコンセプトが整備されるのは後代としても、古墳上でそうした観念の下で継承儀礼が行われていた可能性は十分あると思ってる。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。