人を幸せにする人になろう

2013年3月26日、大阪城豊臣石垣の委員会

◆この手のもの、今年度はこれで終わり。午前10時から12時まで、大阪市役所。なかなかよく考えられており、実現に向けて具体化しており、これが教育委員会でなく、ゆとみどというのはどうなのか、と今でも思うが、しかし現存の石垣や櫓でなく、大阪城として調査成果に基づく史跡整備として初めて実施される意義は大きい。
◆いくつか今日にむけて事前レクで聞いていた説明をふまえ考えていたが、今日の会議の中でもポイントになった。せっかく地下を掘削して石垣を見せるという場合に、地べたや断面土層もまた見せたい。考えてみれば豊臣の面を全面的に出すのではなく、夏の陣の焼土層も重要な材料だ。考えていたことというのは、剥ぎ取りを貼り付ければ、なるほどホンモノかも知れない(とはいえ裏側なので実際には無理)、管理は難しく10年も経てば経年変化を起こし退色もしてどうしようもない。それよりも、遺構は調査のあと養生して保存し、ホンモノらしいツクリモノをつくる方がいいのではないか。ひとまず壁面の土層の話、最近はきわめて精緻なスキャンが可能であり、壁面をスキャニングして色情報をデータ化し、それをツルツルでない土のようなざらつかせた樹脂面に吹き付けて複製し、色落ちしないように処理をし、それを貼りつける方がいいのではないか、ということだ。
◆こうした実際の手法は、来年度以降、再掘削などの調査もしながら徐々に検討していけばよいだろう。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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