人を幸せにする人になろう

横口式石槨と大化薄葬令

◆塚口先生が明らかにしたとおり。横口式石槨のほとんどは薄葬令を遵守している。そのデータをなにも考えず、つまりはイチ9edd772c.jpgイチ原本にあたることなく数字だけ扱い、グラフ化して見える形にしてみた。
◆石槨は河内が早く大和がおそいので、河内の7世紀前半のものは薄葬令にあわないものもあるのだろう、おそらく。大半が7世紀後半にあたるであろうこれらの古墳は、ほとんど守ってる、ということだ。薄葬令はばっちり効いている。問題は大化にさかのぼるかどうかであって、これらのなかで例えば650年代と確定できるようなモノがひとつでもあればいいのだが、それはいまのわたしにはできません。が、たぶんいける。
◆先の石槨の話も、薄葬令を契機に、大和を含めて導入が進む、といった理解でいいのではないだろうか。つまりは、極論すれば、横穴式石室は薄葬令でなくなる、と。群集墳は知りませんけど。鬼の雪隠タイプが7世紀第3四半期、が667の牽牛子塚古墳を起点に?(益田磐船からすればそれでいいのでは)凝灰岩が導入され、そっちになっていくと、こんなんでどうでしょうか。
◆白石先生には近つ館報で、そんなに岩屋山式を上げて、640年~690年頃の支配者層の墓室はどんなんか、なにもなくなってしまうやないか、との問いをいただいているが、これがひとつの答えです。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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